20〜22年は重、23年は不良と、4年連続道悪で行われている高松宮記念。最近はストームキャットのスピード(ファストフォース、ダノンスマッシュ、モズスーパーフレア、ミスターメロディ、ナムラクレア、ロータスランド、キルロード、ダイアトニック)に加え、ダンジグ(ファストフォース、ダノンスマッシュ、モズスーパーフレア、レシステンシア、キルロード、ショウナンアンセム)とロベルト(ナランフレグ、ダノンスマッシュ、ナムラクレア、ロータスランド、ショウナンアンセム)のパワーが全体として優勢。急坂コースのスプリント戦らしい傾向といえる。近4年で逃げ馬で馬券に絡んだのはモズスーパーフレアのみで、連対馬の4角順位平均は8.1。道悪だとより差し追い込みのケイバになりやすい。(解説:望田潤)
ウインカーネリアン ウインルチルやウインシトリンの半弟で、母コスモクリスタルはJRA4勝(芝1200)。母母クリスチャンネームは函館3歳S3着。アウトブリードの母にノーザンダンサー4×4とヘイルトゥリーズン4×4をもつスクリーンヒーローが配されてメリハリのきいた配合だ。父中距離×母短距離らしい先行脚質のマイラーで、母はしなやかなタイプでストライドは伸びる。前走東京新聞杯は46.1-46.2の平均ペースで走破し2着。ここは1200で自分の型に持ち込めるかどうか。
距離○ スピード○ 底力○ コース○
ウインマーベル ウインジェルベーラやウインアイルビータの全弟。母コスモマーベラスは愛知杯2着。牝祖シングルブレイドはガゼルH(米G1・ダ9F)勝ち馬。アイルハヴアナザー×フジキセキはアナザートゥルースなどと同じで高確率で成功した。父のダンジグやロベルトのパワーが強く急坂コース向き。1200だと差す形になるが、1400なら好位でレース運びが楽で、阪神Cと阪急杯を連勝したように阪神内1400はベストコースといえる。ここは中団からしぶとく差すか。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
シャンパンカラー クイーンメアリーS(英G2・芝5F)勝ちシーリングキティの甥でキーダイヤのイトコ。牝祖バルドウィナはペネロープ賞(仏G3・芝2100m)勝ち馬で、産駒にジュエラーやワンカラット、孫にワントゥワンがいる。父ドゥラメンテはタイトルホルダー、リバティアイランド、スターズオンアースを出し成功。母はストームキャットの3/4同血クロスなど強力な相似配合で、こちらからマイルのスピードとパワーを受け継いだ。芝で巻き返したいが1200は忙しい感も。
距離○ スピード○ 底力○ コース○
シュバルツカイザー 愛オークス2着ジャックネイラーの半弟で、ワンデスタ(北米芝牝馬チャンピオン)やルージュスティリアなども近親。母父ナシュワンはキングジョージVI世&クイーンエリザベスダイヤモンドSなどに勝った名馬でバゴの父。