17年からGIに昇格し今年で7年目。23年はジャックドールが、21年はレイパパレが逃げ切り。22年と20年と19年はポタジェとラッキーライラックとアルアインがイン好位抜け出し。18年はスワーヴリチャードが向正先頭、17年はキタサンブラックが番手抜け出しで勝った。勝ち馬の4角順位は平均2.57で、良でも重でも、外々を回ってまとめて差し切るのは困難なレースだ。ラッキーライラックもアルアインもスワーヴリチャードもキタサンブラックも「父スタミナ×母スピード」「父中距離×母マイラー」で、母のスピードで先行し父のスタミナで粘るような脚質になりやすいから、阪神内回り向きの配合形といえる。レイパパレの母シェルズレイも気性の勝ったスピード馬だった。(解説:望田潤)
エピファニー 母ルールブリタニアはミッキークイーン(ミッキーゴージャスの母)、トーセンマタコイヤ、インナーアージ(ブレイディヴェーグやエルバリオの母)の全妹でJRA1勝。母母ミュージカルウェイはドラール賞(仏G2・芝1950m)勝ち馬。エピファネイア×ディープインパクトはオーソクレース、アリストテレス、ディヴァインラヴ、ムジカと同じ。血統的にはこれぐらいの距離が合いそうだが、前走1800でペースが流れて追走していた。そのあたりがカギになりそう。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○
カテドラル ジェベルムーサの3/4弟でラスマドレスの半兄でフルムの叔父。母母アニマトリスはマルレ賞(仏G2・芝2400m)勝ち馬で産駒にロワイヨモン賞(仏G3・芝2400m)のサドラーズフラッグがいる。父ハーツクライはリスグラシューやジャスタウェイなど数多の名馬を送り出した名種牡馬。若いころはマイル路線で活躍したが、年を食ってズブくなった今は中距離がベターだろう。小倉大賞典は時計が速くて追い込めなかった。ひとまず雨が欲しいところ。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
キラーアビリティ マーヴィンHムニスジュニアH(米G2・芝9F)勝ちチョコレイトライドの甥。母キラーグレイシスはハリウッドスターレットS(米G1・AW8.5F)勝ち馬で、産駒は本馬の他にもキラービューティ、グロンフォール、ジェイパームスなど全てJRA勝ち馬となっている。中日新聞杯はトップハンデを背負いながら直線脚を使っており、乗り難しさはあるものの地力を秘めるだけに軽くは扱えない。大阪杯を後方外から差し切るのはなかなか難しいが…。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○
ジオグリフ アルビージャの半弟で、アンデスクイーンのイトコで、母アロマティコは秋華賞とエリザベス女王杯で3着。牝祖アンデスレディーの子孫にはインティライミやアルバートなど活躍馬多数。父ドレフォンはワープスピードやサンライズフレイムなどを出すストームキャット系。皐月賞でイクイノックスを差し切ったのがもう2年前。当時より少しマイラーっぽい体つきになり、今は1800がベスト距離だろう。中山記念のように好位インで立ち回りたい。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
スタニングローズ バンゴールの全妹でロサグラウカやフォースラインの3/4妹。