堅くいくか、牝馬で配当を狙うか
大阪杯がGIとして行われたのは、7回。のべ101頭が出走してきたが、そのうち前走が国内GIだったという馬は14頭。香港カップから来た馬が4頭いるので、合わせると前走GI組は18頭ということになる。
1年あたり2.5頭強という計算になるが、これはやや少ないような気がする。このあとに天皇賞(春)、安田記念、宝塚記念のいずれかを睨む場合、最近の風潮だとここをぶっつけで使うほうが自然だからだ。おそらく、ドバイワールドカップ開催に馬を取られている影響があるのではと思う。
それが今年は、スタニングローズ、タスティエーラ、ハーパー、ローシャムパークと4頭が該当。タスティエーラで堅くいくか、牝馬で配当を狙うか、その間のローシャムパークか……とファンも悩むところだろう。
この前走GI組、過去にひとつはっきりとした傾向がある。大阪杯における人気順別成績で見ると
と、1、2番人気になった馬はよく期待に応えているが、3番人気以下から馬券に絡んだ例はない。単勝オッズでいうと4.1倍で2着したキセキ(19年)より人気薄で馬券に絡んだ馬はいない。
これでいくと、タスティエーラは重視する必要があり、ローシャムパークはぎりぎりのところ、牝馬で穴を狙うのは過去の例だと厳しいということになる。
ちなみに前走GI組4頭のまま本番になると過去最多タイなのだが、やはりGI組4頭が出走した2021年は1、2、3、8番人気で3、4、5、11着という結果になっている。「来るなら人気馬」と「人気になっていれば来る」はイコールではないので、その点は注意したい。