【大阪杯予想】4歳馬反撃の狼煙を上げるか 迎え撃つのは実績上位のローシャムパーク
汚名返上をかけ世代のエース級が集結
大きな見どころは、現4歳世代(とくに牡馬)はあまりレベルが高くないとされるが、成長しているはずのここで反撃できるだろうか、にある。今年、4歳以上古馬の平地GI、GIIは先週の高松宮記念まで計10競走が行われたが、距離、芝、ダートなど分野は問わず、現4歳馬はまだ勝ったことがない。
大阪杯にはその4歳馬が5頭出走する。大接戦で4着まで同タイムの2分25秒2だった昨年の日本ダービーから「1着タスティエーラ、2着ソールオリエンス、4着ベラジオオペラ」の3頭。牝馬はオークス2着のハーパーと、目下3連勝中のミッキーゴージャスの2頭が挑戦する。
ここでエース級がそろって苦戦しては、やっぱり現4歳世代は…ささやかれる風評が現実になりかねない。今回、古馬相手の重賞を制しているのはベラジオオペラ(チャレンジC・GIII)、ミッキーゴージャス(牝馬限定の愛知杯・GIII)だけ。だが、一方の古馬陣はエース級がドバイ遠征で必ずしも強力メンバーではない。
さすがにもう反撃に転じる4歳馬に期待する手はあるが、主軸は5歳馬ローシャムパーク(3代母エアグルーヴは1998年GII当時の勝ち馬)にしたい。12月の香港遠征は体調一歩も重なり凡走だが、2走前のオールカマーGII2200mを快勝した中身は価値がある。
今回も予想される前半スローの流れを好位で追走すると、主導権を握っていた1番人気のタイトルホルダー、先行した2番人気のガイアフォースを捕らえて完勝。全体時計は目立たないが、レースの後半1000mは58秒5。ローシャムパークのそれは推定57秒7〜8だった。速い脚が長続きした。
今週からBコースに移った阪神の時計は速く、土曜3R(3歳未勝利)1800mの時計は1分46秒3だった。ローシャムパークは快速タイプとはいえず、2000mの最高時計は平凡だが、1800mには1分45秒1があり、潜在スピードはある。中山2000mを快勝(戸崎騎手)した時と同じように強気にスパートしたい。調教は気負うほど動いた。
4歳馬の中では、日本ダービーを同タイム4着(上がり最速の33秒0)しているベラジオオペラが狙える。12月のチャレンジCと同じように早めに動ける。