中山芝内2000で行われる牡クラシック第一弾。ジオグリフがイクイノックスを好位から捲り差したようにコーナー加速力や機動力も問われるコースだが、ソールオリエンス、エフフォーリア、コントレイルのようなストライド型も勝っており、器が適性を凌駕するケースも。それでも中山内回りを立ち回れるマイラーっぽい小脚のきいたスピードは必要で、ジオグリフとエフフォーリアはシャーペンアップ、ドウデュースとステラヴェローチェはゴーンウエスト、ソールオリエンスとタイトルホルダーはシャーペンアップとゴーンウエストの両方をもっており、このミクスドマリッジの粘着力ある小脚を伝える両マイラー血脈には今年も着目しておきたい。(解説:望田潤)
アレグロブリランテ グランスピード(父キズナ)やカズロレアート(父スピルバーグ)の3/4弟で、アドマイヤジュピタの甥で、アドマイヤメインやプロモーションやアドマイヤブルーなども近親。牝祖アサーションは愛オークス3着で、中距離のスタミナに富む牝系だ。父ディープブリランテはディープインパクト産駒のダービー馬でエルトンバローズ、モズベッロ、ラプタスなどの父。スプリングSは超スローの逃げでまんまと粘り込んだ。母父フレンチデピュティなのでタフな馬場に活路を。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
アーバンシック ヴァルコスやロカの甥で、ステレンボッシュやドゥラドーレスのイトコ。レガレイラとは父と母父と母母が同じ同血の間柄になる。牝祖ウインドインハーヘアはディープインパクトの母で子孫にもレイデオロなど活躍馬多数の名繁殖。父スワーヴリチャードはハーツクライの代表産駒で初年度からコラソンビートやスウィープフィートなどを出し成功。レガレイラと比較してもハービンジャーが強い馬で、この牝系らしいしなやか体質だから、タイプとしては皐月賞より日本ダービーか。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○
ウォーターリヒト レッドアネモスやバンデルオーラの甥で、母ウォーターピオニーはJRA3勝(芝ダ1400)。母母マチカネハヤテはJRA5勝(全て芝1200)。コイウタやビハインドザマスクも同牝系。父ドレフォンは北米チャンピオンスプリンターでジオグリフ、サンライズフレイム、デシエルトなどを出している。スプリングSは超スローで追い込めず。父系も牝系もマイラーだが、プリンスリーギフトのクロスでわりとストライドで走るし、きさらぎ賞2着の京都外1800がベストコースか。
距離○ スピード○ 底力○ コース○
エコロヴァルツ ウォータースペースの全弟で、ヴェントヴォーチェのイトコで、母プティプランセスはJRA3勝(芝1800〜2000)。牝祖マサケはハニームーンH(米G3・芝9F)勝ち。