過去10年の青葉賞勝ち馬は、本番ダービーで[0-0-1-8]。馬券に絡んだアドミラブル(2017年)とフェノーメノ(2012年)は、ともに2馬身以上、コンマ4秒以上の完勝だった。それぐらいの能力差を見せつける新星の登場を期待したい。過去5年の勝ち馬のうち、スキルヴィング(母母父アドマイヤベガ)、ワンダフルタウン(父ルーラーシップ)、リオンリオン(父ルーラーシップ)がトニービンをもつ。取り上げた5頭でトニービンをもつのは、シュガークン、デュアルウィルダー、パワーホール、ヘデントールと4頭もいる。(解説:望田潤)
シュガークン キタサンブラック、ショウナンバッハ、エブリワンブラックの半弟で、アドマイヤフライトのイトコ。テーオーソラネルなども近親で、牝祖テイズリーはシーズティジー(ティズナウの父)の母でもある。父ドゥラメンテは二冠馬でタイトルホルダー、リバティアイランド、スターズオンアースなどを輩出する昨年のJRAリーディングサイアー。重と稍重で連勝中だが、良馬場ならもっと躍動しそうな身のこなし。2400に延びるのはプラスとは言えないが素質は高い。
距離○ スピード◎ 底力◎ コース◎
デュアルウィルダー ウッドフォードリザーヴターフクラシックS(米G1・芝9F)勝ちディヴィシデロの甥。母父キトゥンズジョイは北米リーディングサイアーだが芝向きで、ジャンダルムの父でジャスパークローネの母父。父ヨシダは芝ダ両方の北米G1に勝ったハーツクライ産駒で、サンクテュエールの兄でもある。ハーツクライ系でシアトルスルー5×5だから伸びのある体型だが、エルプラド4×3で母父譲りの機動力も光る。走る馬だが、どちらかというと東京より中山では。
距離○ スピード◎ 底力◎ コース○