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【NHKマイルC・京都新聞杯・新潟大賞典予想】大注目の3歳GI ジャンタルマンタル・ノーブルロジャーらの調教を解説

  • 2024年05月01日(水) 18時00分

時計にこだわるか、他の調教適性にこだわるべきか


 先週の天皇賞(春)。本命候補をサヴォーナ、ディープボンド、メイショウブレゲの3頭の中から選ぶこと。そして、追い切り本数の少なかったサリエラを無印にするところ。追い切り本数の多い馬が調教適性高いということでディープボンドかブローザホーン。ここまでの予想組み立てでどうして、馬券が的中しないのか。まあ、サヴォーナと心中したからなんですが、これが馬券ですね。

 今週はNHKマイルC。昨年は美Wでめちゃくちゃ速い時計を出していたシャンパンカラーが8番人気1着。▲を打ったところまではよかったのですが、これまた馬券は不適中。時計にこだわるべきなのか、それとも他の調教適性をこだわるべきなのか。これまた頭を悩ませることになりそうですが、今週こそは馬券を的中させないといけませんね。

【京都新聞杯/インザモーメント】

 デビュー前から素質の高さを感じさせる馬でしたが、ホープフルSで惨敗した後、ずっと栗東に在厩しての調整。これが馬の成長を早めているような気がしますし、それに伴って、距離を2000m以上にしたことでパフォーマンスが上昇しています。

 1週前追い切りのCWでの併せ馬は遅れましたが、これは全く問題ありません。むしろ追走することが重要だったので、それをきっちり消化できたことは評価すべき。手応えにも余裕がありましたし、その気になれば交わすことができていたと想像します。最終追い切りは坂路になりましたが、これは前走と同じパターンですし、あとは多頭数でこのメンバーがどうかでしょう。
調教Gメン研究所

1週前追い切りをきっちり消化できたことは評価すべきなインザモーメント(写真右、4月24日撮影)


【新潟大賞典/ヨーホーレイク】

 2年2ヵ月ぶりの金鯱賞。追い切り内容が良かったとはいえ、さすがに掲示板くらいかなと思ったところを馬券圏内まで好走するんですから、しっかり時間をかけて、丁寧に仕上げた陣営の努力が実ったというところではないでしょうか。

 今回も焦ることなく、じっくりと丁寧な仕上げ。1週前追い切りはCWで3頭併せを最先着しましたが、ライブでこの動きを確認した時に「やっぱすごいわ」と呟いてしまいました。ただ、過去2戦に比べるとレース間隔を詰めることになりますし、59キロという斤量を考慮すれば、簡単に中心視できるわけではないと思います。
調教Gメン研究所

じっくりと仕上げてきているヨーホーレイク(4月30日撮影)


【NHKマイルC/ジャンタルマンタル】

 2戦目以降の4戦はすべて重賞。前走皐月賞も3着とはいえ、0.1秒差ですから、2歳GIの王者らしい結果を残しているといってよいでしょう。今回は距離をGI勝ちのマイルへシフト。東京競馬場も経験済みとなれば、プラス要素しかないようにも思えます。

 ただ、レース間隔が詰まるということに関しては、やってみないとわかりません。高野友和厩舎らしく、先週末に坂路で軽く時計を出すという追い切りを消化したことは中2週でのパターンになります。最終追い切りは坂路4F56.7秒と評価の難しい時計になってしまいましたが、4F目12.3秒の最速ラップを踏むことができた点はよかったと思います。

【NHKマイルC/ノーブルロジャー】

 デビュー前に栗東坂路とCWでの基準時計をクリアして「将来性高い調教適性」に該当。その結果がシンザン記念勝ち、毎日杯2着ですから、調教適性通りにGIへ駒を進めてきたといってよいでしょう。これに吉岡辰弥厩舎のVSOP(非常に優良な追い切りパターン)である、土曜日の1週前追い切りが4F51.9秒以下か併せ馬先着という調教内容もこなしながら、結果を出してきました。

 もちろん、今回もVSOPが重要な鍵を握ると思います。4月27日の土曜日は栗坂での追い切りでしたが、併せ馬こそ同入でしたが、時計は4F50.8秒。自己ベストを更新しており、それこそ文句なし。後半2Fも11.9秒を2F続けて23.8秒ですから、調教内容から軽視する理由はありません。
調教Gメン研究所

自己ベストを更新したノーブルロジャー(4月30日撮影)


【NHKマイルC/ディスペランツァ】

 距離をマイルにシフトしてから連勝。そして、その2連勝は上記でも紹介した吉岡辰弥厩舎のVSOPの2種類どちらにも該当していたので、仕上がりとしては申し分ない状態だったといってよいと思います。

 そして、今回はどうかといえば、4月27日の栗東坂路が4F51.7秒。しかも古馬3勝クラスを追走して先着。ゆえに今回もVSOPの2種類に該当したことになります。東京競馬場も左回りも未経験という部分はさておき、調教内容から前走以下と判定するようなところはないといってよいでしょう。ただ、すごく細かい部分を明記しておくと、近2走の土曜日追いは4F50秒台、今回は51秒でも後半というところですが、レース間隔が詰まったことを思えば、気にするほどではないと思っています。
調教Gメン研究所

前走以下ではない調教内容だったディスペランツァ(4月30日撮影)


◆次走要注意

・4/27 ユニコーンS【ラムジェット】(3人/1着)

 ゲートを出てから押しっぱなしの走りは想定内。ただ、前が壁になったり、包まれることがないように騎乗したのは三浦皇成騎手がこの馬のことをよく知っているからこそ。あの状態でも勝負どころで前を射程に入れれば、必ず捕まえることができるだろうというのはCWでの追い切りからイメージできました。今後、コーナー4つの競馬が多くなるでしょうが、そう簡単には負けません。

[メモ登録用コメント] [芝短距離]最終追い切りがCWで併せ馬なり同入か先着なら勝ち負け

◆開催おすすめの調教適性

<新潟芝2000m>
◎最終追い切り坂路馬場4F目最速ラップ
○追い切り本数標準以上併用系統

 昨年の新潟大賞典は1着と3着が◎○、2着が○という決着でした。不良馬場が影響したのかもしれませんが、道中が少しゆったりしたラップになったことで、最後の直線で瞬発力が要求されたのは間違いありません。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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