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【NHKマイルC予想】18頭中15頭が重賞連対馬 ハイレベルメンバーが集う一戦

  • 2024年05月04日(土) 18時00分

過去の勝ち馬との共通点とは?


 今年のNHKマイルCは、18頭のうち重賞連対馬が「15頭」も含まれるレベルの高い一戦となった。東京1600mの厳しいレースが展開されると、マイル戦にとどまらない総合力を兼備したスピード型が有利に働くとされる。

 それを裏付けるように過去28回の勝ち馬のうち、19頭(2着馬は15頭)が距離1800m以上を経験し、かつ、大半はそれなりの成績を残した馬だった。

 ところが今年、1800m以上で快走した馬は非常に少ない。絞れば、内から[ノーブルロジャー、ウォーターリヒト、シュトラウス、ジャンタルマンタル]くらいだ。

 この中に主軸となる馬がいる可能性が高い。もちろん、1400m-1600mで好成績を残してきた馬を軽視するという意味ではない。

 ジャンタルマンタル(父パレスマリス)の3勝中2勝はマイルだが、ジャスティンミラノが勝った2月の共同通信杯1800mを0秒2差の2着(上がり32秒6)している。スローで1分48秒2の時計は遅いが、重要レースだけに時計以上の価値がある。

 前走の皐月賞2000mは再びジャスティンミラノに負けたが、前半1000m通過57秒5の猛ペースを果敢に追撃。直線に向いて早めに先頭に立ち、勝ったと思えた1800m通過地点は1分45秒1だった。結果、差されたとはいえジャンタルマンタルの2000m1分57秒2は、従来の皐月賞、及びコースレコードを0秒6上回っている。

 死角はある。激走の反動と、中2週の疲れ。これは否定できない。だが、体調に合わせた仕上げのさまざまな手法はずっと以前からある。かつて、疲れをささやかれながら快勝した名調教師の残した名言がある。「調教しないのも調教だ」。

 外枠は不利ではない。東京1600mは向正面が600m近くある。自身がかかるとダメだが、もまれることなく好きな位置におさまることができるのが外枠だ。

 アスコリピチェーノが最大の強敵だが、うまく折り合って追走できたときのシュトラウス(1800mのGIIをずっと行きたがりながら1分46秒5で快勝)が穴馬。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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