【NHKマイルC予想】18頭中15頭が重賞連対馬 ハイレベルメンバーが集う一戦
過去の勝ち馬との共通点とは?
今年のNHKマイルCは、18頭のうち重賞連対馬が「15頭」も含まれるレベルの高い一戦となった。東京1600mの厳しいレースが展開されると、マイル戦にとどまらない総合力を兼備したスピード型が有利に働くとされる。
それを裏付けるように過去28回の勝ち馬のうち、19頭(2着馬は15頭)が距離1800m以上を経験し、かつ、大半はそれなりの成績を残した馬だった。
ところが今年、1800m以上で快走した馬は非常に少ない。絞れば、内から[ノーブルロジャー、ウォーターリヒト、シュトラウス、ジャンタルマンタル]くらいだ。
この中に主軸となる馬がいる可能性が高い。もちろん、1400m-1600mで好成績を残してきた馬を軽視するという意味ではない。
ジャンタルマンタル(父パレスマリス)の3勝中2勝はマイルだが、ジャスティンミラノが勝った2月の共同通信杯1800mを0秒2差の2着(上がり32秒6)している。スローで1分48秒2の時計は遅いが、重要レースだけに時計以上の価値がある。
前走の皐月賞2000mは再びジャスティンミラノに負けたが、前半1000m通過57秒5の猛ペースを果敢に追撃。直線に向いて早めに先頭に立ち、勝ったと思えた1800m通過地点は1分45秒1だった。結果、差されたとはいえジャンタルマンタルの2000m1分57秒2は、従来の皐月賞、及びコースレコードを0秒6上回っている。
死角はある。激走の反動と、中2週の疲れ。これは否定できない。だが、体調に合わせた仕上げのさまざまな手法はずっと以前からある。かつて、疲れをささやかれながら快勝した名調教師の残した名言がある。「調教しないのも調教だ」。
外枠は不利ではない。東京1600mは向正面が600m近くある。自身がかかるとダメだが、もまれることなく好きな位置におさまることができるのが外枠だ。
アスコリピチェーノが最大の強敵だが、うまく折り合って追走できたときのシュトラウス(1800mのGIIをずっと行きたがりながら1分46秒5で快勝)が穴馬。