ヴィクトリアマイルを制した14番人気テンハッピーローズ(c)netkeiba、撮影:下野雄規
今週からはじまりました「未来に繋げるレース回顧」。
このコラムでは週末の重賞をいち早く回顧し、次走で狙うべき条件や注目馬、さらにレースレベルを記載することで
来週以降の予想に役立てるようにしています。 映像の見方が分からない、回顧している時間がない、来週以降も競馬を楽しみたい!そんな方に特にオススメのコラムです。
では、早速ですが今週はヴィクトリアマイルのレース回顧をしていきます。
2024年5月12日 ヴィクトリアマイル舞台:東京 芝1,600m
勝ち時計:1:31.8
レースラップ:12.2 - 10.5 - 11.1 - 11.6 - 11.4 - 11.6 - 11.7 - 11.7
ペース:ハイペース(45.4秒 - 46.4秒)
風向き:3→4コーナーの追い風(影響軽微)
脚質:やや差し有利
馬場:ややイン有利
【レースポイント】1. スタートして2〜3ハロン目が速く、やや差し馬有利
2. 1400mに近い適性が求められたVMらしい競馬
3. 風により時計出やすいレース環境
【レース概要】 スタートからゴールまで一貫した速いペースで流れており、ヴィクトリアマイルや安田記念でよくみられるレース展開。1400mをこなせるスピードが必要であり、中距離を得意とする馬はスピード不足で厳しい展開となった。
レースラップは2015年ストレイトガールが勝利した年に近いが、今年のほうがスタートして2〜3ハロン目が速い。よって逃げ、先行馬には厳しい展開となり、やや差し馬有利の競馬になった。
また、3コーナーから4コーナーにかけて追い風が吹いていたので、レース中盤もペースが流れて勝ち時計は速くなりやすい環境だった。そのため勝ち時計でのレース判断には注意が必要。
メンバーレベルは例年以上に低く、人気のナミュール、マスクトディーヴァが能力を発揮できなかったことも踏まえ、全体的なレベルは低めと判断。回顧のポイントは、適性外で敗れた馬をチェックし、上位入線馬は過剰評価しないこと。
【各馬解説】1着:テンハッピーローズ
中団後ろの外目。ペースが流れたことで折り合いスムーズ。やや