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「緊張した…」注目の騎手免許一次試験が終了! 果たしてその出来栄えは?

  • 2024年05月14日(火) 18時01分
太論

▲園田移籍がかかる騎手免許試験を終えたいまの手応えは…(撮影:大薮喬介)


先週の土曜日、小牧騎手の未来を決める地方競馬の騎手免許試験が実施されました。万全を期して、十三に前乗りして試験に備えた小牧騎手。はたしてその出来栄えは!?

今回の『太論』では、「緊張した…」と振り返る試験の様子と、かしわ記念でGI初制覇を成し遂げた川須騎手について語ってくれました。

(取材・構成=不破由妃子)

騎手免許試験終了! みんなに「名前だけはしっかり書いておけ」と言われ…


──先週の土曜日、ついに地方騎手免許試験が終わりました。

小牧 うん。なんかホッとしたわ。

──試験の出来栄えも気になるところですが、それ以上に心配していたのが、十三に前乗りするとおっしゃっていた前日の夜。まさか飲みに行ったりしていませんよね⁉

小牧 行ってないよ(笑)。予定通り前乗りして、いつも通り早く寝ました。朝方4時くらいに起きて、お風呂に入ったあと、1時間くらい散歩してね。で、ホテルに戻って最後の勉強や。それから園田に向かって、9時7分に試験が始まって。

──ひとりで試験を受けたんですか?

小牧 いや、新規の騎手試験の受験者は僕ひとりやったけど、調教師と調教補佐の受験者も同じ部屋やった。

──緊張しました?

小牧 ん〜、まぁ緊張したね。試験前、みんなに「とりあえず、名前だけはしっかり書いておきなさいよ」って言われたんやけど、答案用紙に名前を書く欄がなくて。

──え? どういうことですか?

小牧 今の試験てね、机の上に受験番号が書いてあるシールが貼ってあって、答案用紙にもその受験番号が書いてあんねん。だから、名前を書く必要がない。でも、「名前だけはしっかり書いておけ」ってしつこく言われたもんやから、途中で手を挙げて「名前を書かなくていいんですか?」って聞いてしまった(笑)。

──心配性(笑)。

小牧 だって、名前を書かなかったばかりに落とされたら嫌やん。試験自体はね、2枚の用紙にいろんな分野の問題が凝縮されていた感じやった。蹄のこととか飼育のこととか、あとは鞭の使用法や、もちろん競馬法規も。ほとんど書けたよ。

──すごい! 短い期間ではありましたが、効率的な勉強法が功を奏した感じですね。

小牧 うん。頑張った甲斐があったね。それに、勉強していったところが出題されてよかったわ。JRAに入るときも、一次試験免除とはいえ競馬法規に関する試験があって、そのときも相当勉強したから、覚えていたことも多くて。

──手応え十分!

小牧 みんな心配してくれていたからホッとしたわ。主催者にも「大丈夫ですか?」って心配されていたから、とりあえずよかったです。過去問とか、いろいろ資料をくれたりしてね。感謝ですわ。とはいえ、合格発表は20日やからね。まだわからんよ。それに、二次試験もあるし。

──ああ、そうでした。二次試験はいつですか?

小牧 7月の4日か5日やね。本当は実技試験もあるんやけど、僕の場合は面接だけでいいらしい。那須塩原にある教養センターまで行ってきますわ。あ、一次試験に受かったら…の話やけど(笑)。

──私もついつい受かった気になってしまう(苦笑)。とりあえず、あとは合格発表を待つのみ。

小牧 そうやね。また受かったら…の話になってしまうけど、新潟で乗るのも今回の開催が最後になるかもしれん。

──今週は予定通り、新潟で入りそうですか?

小牧 うん。予定通り、新潟には行くと思います。ヤルキゲンキフトシ、グレアミラージュ、カッコヨカ、それと畑端厩舎のブリリアントスピカも使うかもしれん。まだわからんけど、最後の新潟のつもりで頑張って乗ってきますわ。

──あとは今回、川須騎手のかしわ記念制覇についても、一言いただきたく。

小牧 ああ、よかったよねぇ。あの日は自宅で家族そろって応援してたよ。でもね、僕は勝つ可能性は十分感じてた。雨馬場やったし、ほかに逃げるとしたら1番の瑠星の馬(ウィリアムバローズ)くらいで、川須の馬が行けるんちゃうかなと思っていたから。試験を控えていたから、まだお祝いはできていないんやけど、トレセンで会ったら「GIジョッキーですからね!」って言われたわ(笑)。ずっと頑張っている姿を近くで見てきたからね。この1勝をきっかけに、いい流れに乗ってくれたらと思うよ。

(文中敬称略)
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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