皐月賞組と別路線組のバランス
オークスは前走桜花賞組の1、2、3着独占だった。昨年もそうだったので2年連続ということになる。
こうなると日本ダービーも皐月賞組独占なのか!? ということが気になるところ。そこで、過去の日本ダービーにおいて皐月賞組がどの程度走っているかを改めて整理してみたい。
期間はグレード制導入後の1984年以降としたいが、ここでひとつ問題がある。「前走皐月賞」とすると、昭和に近い側は該当馬が少なくなる。皐月賞を好走した馬でもNHK杯(当時)など1走を挟んでくるケースが昔は普通にあったからだ。
そこで、「同年の皐月賞に出走した馬が日本ダービーに出走したケース」を対象として、日本ダービーにおける成績を整理してみることとする。
1984年以降、皐月賞に出走した馬(出馬投票ののち除外・取消となった馬を含む)の日本ダービーにおける成績は、すべて合算すると[31-25-25-312]となる。日本ダービーにおける除外・取消はこの集計から除いているが、競走中止は着外に含む。
1984年から2023年までは40回なので、ものすごい単純計算として先の数字を40で割ると、[0.775-0.625-0.625-7.8]となる。フルゲート頭数の変化や戦線離脱した皐月賞上位馬など細かいことを言えばきりがないが、勝ち馬の8割近く、2、3着馬の6割以上が皐月賞に出走していたことになるから、やはり予想の軸にしないわけにはいかない。
次に、皐月賞出走馬が各年の日本ダービーにおいてどのような成績を残したかをまとめてみる。年度の下ケタで表記する。
皐月賞組が1頭も絡まなかったことはなく、連対しなかったことは1回のみ。この96年はダンスインザダークの皐月賞回避が影響している。皐月賞出走馬が1頭しか絡まなかったことは全部で9回あるが、40回のうち現在に近いほうの20回の中だと3回のみだ。
これを見るとやはり◎は皐月賞出走馬にせざるをえないと思う。別路線組を軸にしたうえでヒモにも取りすぎると、別路線組3頭の組み合わせとなる3連複・3連単を買わねばならないケースも出来てしまう。さらに、皐月賞組が2頭は絡んでくるくらいのつもりでいたほうがよさそう。3連単のフォーメーションでいうと、
皐月賞組→皐月賞組←→皐月賞組+別路線組
あたりが多くの年にフィットしそうな形。1〜3着独占は40回中10回なので、2着か3着を別路線組で割りに行くのはアリかと思う。
どうしても別路線組を重視したい場合は、別路線組1頭←→皐月賞組→皐月賞組+別路線組1頭か2頭だろうか。こういうことを書くとよくイレギュラーな形で決着したりするのだが、今年は皐月賞組の出走が多いこともあり、筆者は◎○▲すべて皐月賞出走組でいくつもりだ。