「小牧さん、おめでとうございます！」今村聖奈騎手からの祝福にビックリ!?

── 一次試験合格、おめでとうございます！

小牧　ありがとうございます。

──昨日は今か今かと待っていたのですが、なかなか発表にならないから、ちょっとドキドキしました。

小牧　僕も昨日は朝からずっと待ってたんや。てっきり午前中に発表があるもんやと思っていたからね。だから、午前中の段階で県競馬組合の部長さんに、「発表はまだですか？」と電話して聞いてみたんです。そしたら部長さんも「僕もわからないんです」ということで、NARに問い合わせてくれて。どうやら最近は夕方に発表するのが普通らしくて、「4時以降の発表になります」と。

──ああ、もともと夕方の予定だったんですね。

小牧　そうみたい。自信はあったけど、結果を聞くまで何があるかわからんから、ちょっと不安やった。連絡がきたときは、ホッとしたというより「やっときた！」みたいな感じやったね。

──小牧さんご本人はもちろん、周りの方もソワソワしていたでしょうね。

小牧　そうやねん。みんなから「まだ？」って電話が掛かってくるもんやから、そのたびに「きた！」と思って電話に出ると、うちのオカンやったり(笑)。昨日はみんな前掻きばっかりしとったわ(笑)。今日は今日で、トレセンでみんなに「よかったですね」って言われて。みんな知ってるんやね。

──昨日の段階でニュースになっていましたよ。

小牧　そうなんや。僕、ネットとか見ないから。今日はホントに「おめでとうございます！」とか「二次試験頑張ってください」とか、ようけ声を掛けてもらった。そういえば、今村聖奈ちゃんにも「小牧さん、おめでとうございます！」って言われたよ。ほとんど話したことがなかったから、ちょっとビックリした。おまけに「いつもネットで拝見してます」って。

──『太論』、読んでくれているんですね。

小牧　うん。毎週読んでるんやって。だから「俺の隠れファンなんか？」って聞いたら、「そうなんです」言うとった(笑)。

──言わせた感(笑)。まぁ競馬界にとって、今回の合格は大きなニュースですからね。

小牧　初めてのことやからね。二次試験は、7月5日に決まったよ。何十年かぶりに那須高原の教養センターに行ってきますわ。それまで無事に、怪我なくね。もちろんレースはあるから、しっかり体は作って、一戦一戦集中して。二次に受かったとしたら、JRAの免許は7月いっぱいやから。

──そう考えると、ちょっと寂しい気も…。では、先週の競馬について。グレアミラージュは今回もよく伸びてきましたね(5月18日・新潟12R・4歳上1勝クラス・8番人気5着)。

小牧　最後はちょっと窮屈になったけどね。あれがなければ3着くらいはあったかもしれん。結果論やけど、外に行っておけばよかったなと思って。

──確かに一瞬ブレーキを掛けるシーンがありましたが、グレアミラージュという馬は、ああやって狭いところを割って伸びてくる印象が。

小牧　わざとそういうふうに乗ってるんですわ。この前、外に出したら飛んで行ったでしょう(苦笑)。だから、今回はもう腹を括って、絶対に外に出さんでおこうと思いながら乗ってた。真っすぐに走っていたし、最低限、入着はあったからね。

──しかし、グレアミラージュは元気ですね。7歳にして、今年5戦目ですから。丈夫なんですか？

小牧　丈夫なのもあるけど、真面目に走ってないからや(笑)。だから、状態を維持できてるんちゃうかな。

──それは痛し痒し…。

小牧　まぁ元気なのはいいこと。せっかく権利を取ったんやから、また近々使うよ。

──ヤルキゲンキフトシは11着(5月19日・京都4R・3歳未勝利・11番人気)。初めての2400ｍはどうでしたか？

小牧　距離は全然大丈夫。ただ、ペースが落ちたら引っ掛かるのに、速くなると行かへんねん。次はもう少し早めに仕掛けていかなアカンわ。そうじゃないと、スピードに上手く乗って行けへんから、どうしても置かれてしまう。いい位置にいるんやけどね。

──そういえば、フチサンメルチャンが帰ってきていますね。予定通り、牧場で障害の練習をしたんですか？

小牧　牧場でも練習して、戻ってきてから加矢太にも乗ってもらったんやけど、やっぱり無理やったね。どうしても障害の前で止まる。今後については、明日僕が乗って速いところをやってみてから考える感じかな。