現3歳世代からディープインパクト産駒が完全にいなくなり、種牡馬の勢力図が変わると言われていた重要な年、皐月賞を制したのは今まで牡馬のGI馬が出ていなかったキズナ産駒でした。無敗のままコースレコードで勝ったジャスティンミラノをダービーでも素直に信頼していいのでしょうか。馬券裁判男こと卍氏が開発した美味しさ指数「妙味度」で紐解いていきます。
(取材・文・構成=オーパーツ・パブリッシング編集K3)
距離適性を気にするより長距離の妙味度を見るべき
編集K3(以下、K3) 先週のオークスは「儲かる軸馬」に該当したライトバックが3着に好走しました。僕の馬券は外れましたが(苦笑)。
卍 距離不安説がありましたけど、しっかり折り合っていましたね。
K3 卍さんの言うとおり、「距離適性を気にするより長距離の妙味度を見るべき」という結果になりました。
卍 距離適性は大事ですけど、それがオッズに織り込まれるなら気付いたところで優位性がないですからね。
K3 今週のジャスティンミラノについても「母方が短距離血統なので2400mは不安だ」と言っている人がいるようです。
卍 そうなんですか。でも、妙味度で考えれば、キズナ産駒で友道康夫厩舎ですから長距離は狙えますよね(※画像は電子書籍『中央競馬 妙味度名鑑 2024』のキズナと友道康夫厩舎のページ)。
※妙味度は100が平均、利益度は0が平均。
K3 まぁ、ディープインパクトのダービーのときでさえ「マイラーだ」と言う人はいましたからね。
卍 走ってみないとわからないことは気にしすぎないほうがいいと思います。
K3 想像で予想するより、数字の根拠がある妙味度を信じたほうがいいということですよね。ジャスティンミラノが「儲かる軸馬」になるのか、それとも他の馬なのか、さっそく妙味度を見せてください。
卍 はい。まず上位人気馬の総合妙味度はこのようになっています。