【日本ダービー予想】“同じ血”が流れるレガレイラとアーバンシック 二冠達成に待ったをかけるか
親仔三代ダービー制覇達成もチャンスあり
今年の日本ダービーには、皐月賞馬ジャスティンミラノ、同じく無敗の3連勝馬シックスペンスを筆頭に、2013年のダービー馬キズナ(父ディープインパクト)の産駒が5頭もいる。また、2004年のダービー馬キングカメハメハを祖父に持つのはシュガークン(父ドゥラメンテは2015年のダービー馬)だけでなく、ミスタージーティーもいる。さらには2017年のダービー馬レイデオロ(父キングカメハメハ)産駒のサンライズアースもいる。
伝統のイギリスには「親仔三代連続ダービー馬」がかなり存在することは知られるが、日本では親仔二代連続のダービー馬はいても、歴史が浅いだけにさすがに親仔三代連続のダービー馬は出現していない。資格を持つ馬が前述のように8頭にも達する今年は新記録誕生の年かもしれない。
ただ、まるで理由のないジンクスだが、史上2戦2勝の無敗の戦歴で日本ダービーを制した馬は1頭。また4戦4勝の戦歴で日本ダービーを勝った馬も2頭存在するが、なぜか3戦3勝の戦歴で勝った馬はいないという、いわれのない記録(ジンクス)が長いあいだずっと存在している。ジャスティンミラノにだって少し死角はある。
注目は、牝馬レガレイラと、伏兵アーバンシック。2頭の三代母にはディープインパクト兄弟を経ずに、驚異の繁殖牝馬ウインドインハーヘアが登場する。妊娠しながら独G1を快勝したというこの牝馬、現在33歳でも健在である。
2頭の祖母は、同じランズエッジ(父ダンスインザダーク)。その娘のロカと、エッジースタイルは、同じハービンジャー産駒で、全姉妹。
驚くことに、この2頭の牝馬は同じ種牡馬スワーヴリチャードとの間に、いとこの間柄になるレガレイラとアーバンシックを、同じ年に誕生させたのだった。2頭の母の名前こそ違うが、血統図では二代どころかもう母子三代まで連続して同血(同じ血統図馬)ということになる。サラブレッドだから可能な配合でもある。
狙いたいアーバンシックには難しい一面があり、うまく折り合って切れ味を生かせるとは限らないが、予測される緩い流れの方が爆発力は生きることがある。2010年にエイシンフラッシュが、超スローを高速上がりで差し切ったように。
もちろんジャスティンミラノ、レガレイラ本線だが、ショウナンラプンタ、ダノンエアズロック、コスモキュランダなどにも手を広げたい。