安田記念を制したロマンチックウォリアー(撮影:下野雄規)
安田記念は香港馬ロマンチックウォリアーが勝利。東京競馬場のスタンドには香港からの応援団も見に来ており、嬉しそうな笑顔が印象的でした。
ロマンチックウォリアーは宝塚記念を回避するようですが、またシャティンの舞台で見ることになるでしょう。その時のために、安田記念もしっかりと回顧していきます。
2024年6月2日 安田記念舞台:東京 芝1,600m
勝ち時計:1:32.3
レースラップ:12.1 - 11.0 - 11.4 - 11.9 - 12.0 - 11.3 - 11.2 - 11.4
ペース:ミドルペース(34.5秒-33.9秒)
風向き:ほぼ無風
脚質:有利、不利なし
馬場:有利、不利なし
【レースポイント】1.馬場、展開ともにバイアス少なく各馬の能力が純粋に問われた
2.ラストの脚色は1〜5着馬が明確に良く、着差以上に上位5頭が強い
3.例年と異なりマイルCSと結果がリンクしやすいレース質
【レース概要】 勝ち時計1分32秒3は2022年にソングラインが勝利した安田記念と同タイム。道中のレースラップも近似しており、今年のほうが雨の影響で時計がかかっていたことを考えればレベルの高いレースだったと判断できる。
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≪参考 安田記念の勝ち時計とラップ≫
前半600m-中盤400m-後半600m
●2024年 1分32秒3
34.5秒 - 23.9秒 - 33.9秒
●2022年 1分32秒3
34.7秒 - 24.0秒 - 33.6秒
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中間は1ハロン12秒前後まで緩んでからの、直線で再加速する競馬。ラスト1ハロンで大きく減速していないことからも、外目からスムーズに加速する馬にも利があった。よって内、外のバイアスは少ない上に、中盤で馬群が凝縮したので差しも決まる展開。東京競馬場らしく、純粋に各馬の能力が問われた競馬になった。
ゴール前の脚色は上位5頭が抜けて良く、着差以上に6着以下とは差がある印象。また中間でしっかりと緩んでからの加速戦になったことで、追走力の問われにくい競馬となった。例年、結果がリンクしないと言われる安田記念とマイルCSだが、今年はリンクする可能性が高いと判断。
【各馬解説】1着:ロマンチックウォリアー
2列目の馬群内。直線は前があくと一気に加速し早めに先頭。ラストまで大きく減速することなく着差以上に強い印象での勝利。
前述の通り追走力の問われにくい競馬になったとはいえ、