【エプソムC予想】近3年馬券内は全て「4歳、5歳馬」秋へ向けて飛躍を狙う馬が好成績
アルナシームは連続騎乗も大きな魅力
不屈の闘志で再度の復活(2度目の屈腱炎克服)を目指す7歳ヴェルトライゼンデ(父ドリームジャーニー)は別だが、6歳以上のベテランホースの出走は近年では最少タイの5頭だけ。最近3年の3着以内馬9頭はみんな「4歳、5歳馬」であり、この夏から秋への展望を描きたいグループが快走している。
5歳牡馬アルナシーム(父モーリス)は2歳秋(2021年)、新馬勝ちのあと4カ月ぶりの2戦目に東京スポーツ杯2歳S・GIIに出走した。母ジュベルアリ(父ディープインパクト)の全弟シャフリヤールが日本ダービーを制した年だったので、期待馬ゆえの強気の挑戦だった。ファミリーには同じく母の全弟になる2017年の皐月賞馬アルアインもいる。
だが、父モーリスの産駒は古馬になってからGI馬となったジャックドール、ジェラルディーナが示すように早期に完成されるとは限らない。アルナシームのオープン出世は4歳になっての夏だった。
ただし、2度の1分44秒7の勝利を含め、芝1800mは【4-2-0-3】。まだ重賞は未勝利だが、昨年6月の垂水S(阪神)では、今回対戦するトゥデイイズザデイをアタマ差封じて勝っている。また秋のカシオペアS1800m(京都)でも、先週の鳴尾記念を0秒2差4着のヤマニンサンパなどを倒し1分44秒7で快勝している。
前回の2着はスローのため届かなかったが、上がり33秒2で鋭く伸びた。横山典弘騎手の連続騎乗も大きな魅力。一転の先行策もありえる。
波乱含みの一戦なので、C.ルメール騎手のレーベンスティール(父リアルスティール)など人気馬以外では、切れ味を増した上がり馬マイネルケレリウス、5走前が光るグランディア、さらには先行馬シルトホルンを伏兵に入れておきたい。