エプソムCを制したレーベンスティール(撮影:下野雄規)
今週は久々にGIレースがなく、宝塚記念までは小休止といった印象。とはいえ、レース映像回顧は日々の積み重ねによって成果を発揮するもの。言い換えれば、未来のGIを当てるための準備と言えます。
今週はエプソムCを回顧レースに取り上げました。それでは早速、振り返っていきましょう。
2024年6月9日 エプソムC舞台:東京 芝1,800m
勝ち時計:1:44.7
レースラップ:12.8 - 11.1 - 11.3 - 11.5 - 11.6 - 11.8 - 11.5 - 11.5 - 11.6
ペース:ミドルペース(46.7秒-46.4秒)
風向き:3→4コーナーの追い風(影響軽微)
脚質:フラット
馬場:フラット(やや内荒れ)
【レースポイント】1. 馬場、ペースともに平均的でバイアスが少ない
2. 東京らしく各馬の能力が純粋に問われたレース
3. 3〜13着までは0.3秒差以内の大混戦で見た目の着順ほど能力差なし
【レース概要】 東京競馬場の芝コースは先週、雨の中で競馬が行われたことで全体的に荒れ気味。特に内ラチ沿いは見た目にも芝が剥がれており、やや外有利の馬場状態になっていた。
ただし向正面ではトゥデイイズザデイを除くすべての馬が馬場の外目を走っており、位置取りによる有利不利はない。また、直線は内の馬場も良かった上に、内を通って逃げたセルバーグが大きくバテていなかったことからも馬場のバイアスは少ないと判断。
ペースは前後半800mが46.7秒-46.4秒とミドルペース。前で競馬した馬が上位を独占したが、そもそも人気馬の大半が先行していたので能力通りの結果になっただけ。また、勝ったレーベンスティール以外はラスト100mで明確に減速しており、現状の力は出し切っていた。以上から東京らしく各馬の能力が純粋に問われるレースとなった。
また、3〜13着までは0.3秒差の大混戦。見た目の着順ほど能力差はないことから、着順が悪いからといって評価を大きくさげる必要はない。むしろ次走で人気しないくらいであれば巻き返しに期待するほうがお得なため、着順の悪い馬はチェックしておきたい。
【各馬解説】1着:レーベンスティール
先行集団の後ろ。折り合いスムーズに直線向くと、ラストまで脚色衰えず差し切って勝利。レース前半で追走力が問われても好走できたし、