▲M.デムーロ騎手の印象的なガッツポーズに注目(撮影:下野雄規)
多くのファンの心を動かす"ゴールの瞬間"。netkeibaでは印象的なパフォーマンスに注目した企画をお送りします。その名も「騎手のガッツポーズ総選挙」です!
ガッツポーズが最もかっこいい騎手&レースを決めるファン投票企画の開催に併せて、3名の騎手にガッツポーズへのこだわりインタビューを実施。1人目はM.デムーロ騎手です。
ミルコ騎手ならではの「飛行機ポーズ」を中心に、ドゥラメンテと制した皐月賞などを回顧。赤裸々に語られる数々の思い出やポーズを始めた理由とは...!?
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(取材・構成=森カオル)
イタリア、日本、ドイツでも披露した「飛行機ポーズ」
──ガッツポーズといえば歓喜の象徴ですが、ミルコさんならではのポーズといえば…。
ミルコ 飛行機ポーズ!
▲19年東京大賞典での飛行機ポーズ(撮影:高橋正和)
──盛り上がるお客さんに対し、ピリピリする主催者…。すっかりいわくつきとなったアレですね(笑)。
ミルコ JRAでも地方でも、めっちゃ怒られたなぁ。今度やったら騎乗停止になる可能性があるから、もう絶対にできない(苦笑)。昔は普通のガッツポーズをしていたんだけど、僕が若い頃に応援していたローマのサッカーチームに、ヴィンチェンツォ・モンテッラっていうすごい選手がいて、ゴールを決めたときにいつも飛行機ポーズをしてたの。で、彼と偶然、電車のなかで会ったときに……。
──モンテッラ本人と会ったんですか?
ミルコ そうです。そのときに「大ファンです! ガッツポーズも大好きです!」って僕が話しかけたら、「大きい競走を勝ったらぜひやってください」と言ってくれて。
──なるほど。それがすべての始まりだったんですね。
ミルコ 僕、「やります!」と迷わず答えて、その直後にイタリアの重賞を勝ったときに初めて飛行機ポーズやりました。2回目は日本でしたね。
──2007年、サンライズマックスで勝った中日新聞杯ですね。
ミルコ そう、あれが2回目。レース前、大ちゃん(松田大作元騎手)に「僕、勝ったら飛行機ポーズやります」って宣言したんだけど、大ちゃん全然信じてなくて。本当にやったもんだから、レースのあと「あんたはバカです!」って言われた(笑)。
──大作さんには「バカ!」って言われるし、裁決には怒られるし…。
ミルコ めちゃめちゃ怒られた(苦笑)。でも、お客さんはものすごく盛り上がってたね。ほかでも話したことがあるけど、その後、ドイツに乗りに行ったときに馬主さんから、「勝ったら飛行機ポーズやってください!」ってお願いされて。