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【マーメイドS予想】前走準OP負け組にも要注意 重賞初挑戦で人気を集めるエーデルブルーメの取捨は

  • 2024年06月14日(金) 18時00分

OP特別-GIIIから臨戦の5歳馬は好走傾向


 マーメイドSは前走準オープンの負け組でも平気で馬券に絡んでくる難解なレース。ただ今年は準オープン組の参戦が少なく、オープン組も重視せざるをえない。

 人気はエーデルブルーメだろうか。前走で準オープン勝ち、馬券の対象から外れたのは3戦だけという安定味が魅力だ。ただ人気になりすぎなのと、前走僅差2着とかならばハンデに響かないところを54キロまで評価されたという点は馬券という観点からはマイナスかもしれない。

 ミッキーゴージャスは2回のGIと休み明けの西海賞しか負けていない。血統も血統だし、ハンデ戦らしからぬ完勝があってもおかしくないところ。ただ愛知杯勝ち時が54キロで今回が56.5キロというのは、年齢・時期を考えてもだいぶ積まれた印象だ。

 コスタボニータもGIII勝ち馬だが、愛知杯-福島牝馬Sでのハンデが55キロだったので、そこから1キロのみの加増というのは恵まれた印象。極端な脚質ではないがそのぶん展開に左右されづらく、しぶとい競馬ができそうだ。

 アリスヴェリテは2勝クラス勝ちから強気の参戦。2歳時には重賞3着もある素質馬だし、とにかく相手なりの競馬ができる。ただ、今年の2勝はすべて逃げ切り。ここは最内にベリーヴィーナスがいるし、楽な展開は望みづらい。

 そのベリーヴィーナスはこの枠なら行くしかないだろう。同じ準オープン勝ちでもエーデルブルーメよりハンデは1キロ恵まれた。2勝クラスで苦戦していたところから逃げていきなり連勝。ハナに行ければ好走のチャンスはある。

 ホールネスは4戦3勝。2勝クラス勝ちだと足りるかどうかは微妙なところだが、成績に疵がほぼない点は驚異。時計勝負や上がりの速い競馬は苦手そうなので、展開と馬場をどう読むかによってこの馬の評価は変わってくる。

 このレースにおける前走オープン特別-GIII組は4歳が不振で5歳が良く走っているので、その点で注意したいのはピンハイ、エリカヴィータあたり。準オープンの負け組もよく来るが、今年の該当馬は2頭。マリネロはさすがに負けすぎだと思うので、インザオベーションを強調しておきたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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