マーメイドSを制したアリスヴェリテ(c)netkeiba
マーメイドSはアリスヴェリテが勝利。軽ハンデの馬が有利なレースとして知られていますが、舞台が阪神から京都に替わっても傾向は変わりませんでした。来年も引き続き軽ハンデの馬には注目したいですね。
それでは早速、今週もレース回顧していきます。
2024年6月16日 マーメイドS舞台:京都 芝2,000m
勝ち時計:1:57.2
レースラップ:12.1 - 10.9 - 11.8 - 11.8 - 11.7 - 11.4 - 11.4 - 11.6 - 12.0 - 12.5
ペース:ミドルペース(58.3秒-58.9秒)
風向き:影響なし
脚質:やや差し有利
馬場:やや外有利
【レースポイント】1. 残り1000mからの強烈なスパート。離れた2番手付近は不利
2. 超高速馬場だが馬場の内は不利。外を回した差し馬は恩恵あり
3. メンバーレベルは低く、上位入線馬を過剰評価しないよう注意
【レース概要】 アリスヴェリテの大逃げとなったが、前後半1000mは58.3秒-58.9秒とミドルペース。超高速馬場だったことを考えればそこまで速いペースではなく、永島まなみ騎手の見事なペース配分がハマった内容。
残り1000mから1ハロン11.4秒と速い段階からスパートに入っており、この区間が上り坂であることを考慮すれば数字以上にタフなロングスパート戦。しかも2番手以下の先行馬はこの区間でアリスヴェリテとの差を詰めようとしていたことから、少なくとも1ハロン11.3秒以下の強烈なスパート。前を追いかけたベリーヴィーナスやミッキーゴージャス、インザオベーションは展開不利による敗戦となった。
馬場はDコース替わり初週だったが、前週の雨の影響で芝は剥がれておりやや外有利。前述の通り、前を追いかけた先行馬はキツイ展開になったことからも、外目を通った差し馬に有利な競馬となった。
よって上位入線馬は外を通った差し馬ばかりで、馬場や展開に恵まれた面が大きい。さらにメンバーレベルも低いレースなので、上位入線馬を過剰評価しないよう気をつけたい。
【各馬解説】1着:アリスヴェリテ
大逃げ。高速馬場を考えれば前半1000m58.3秒は決して速すぎないペース。3コーナー手前からもペースを落とさず、自分の持ち味を活かし切っての勝利。軽斤量50kgの恩恵もあり、完璧な競馬だったので