▲池添謙一騎手のガッツポーズへのこだわりとは?(撮影:下野雄規)
多くのファンの心を動かす"ゴールの瞬間"。netkeibaでは印象的なパフォーマンスに注目した企画をお送りします。その名も「騎手のガッツポーズ総選挙」です!
ガッツポーズが最もかっこいい騎手&レースを決めるファン投票企画の開催に併せて、3名の騎手にガッツポーズへのこだわりインタビューを実施。3人目は池添謙一騎手です。
池添騎手といえば、数々の名馬と制したGIでの華やかなガッツポーズ。「1」を表すポーズを大切にしている理由や、お気に入りのレースなどを詳しく解説いただきました!
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(取材・構成=不破由妃子)
オルフェーヴルとの日本ダービー「“1番”ができたことは印象に残っています」
──ガッツポーズが印象的なジョッキーといって、真っ先に思い浮かぶのはやっぱり池添さん。デュランダルのマイルCS(2003年)、ドリームジャーニーの有馬記念(2009年)、オルフェーヴルの日本ダービー(2011年)などなど、記憶に残るパフォーマンスを挙げ出したら枚挙にいとまがありません。
池添 昔はよくやってましたねぇ。海外のジョッキーのカッコいいガッツポーズを真似してみたり。
──ちなみに、それはどのレース?
池添 デュランダルの1回目のマイルCS(2003年)です。直前の何かのレースで、クリストフ・スミヨンが人差し指で馬をチョンチョンと指してから、「この馬が1番!」みたいな感じでその指を突き上げたんですよ。あれを見て「カッコいいなぁ」と思って、今度勝ったら自分もやろうと決めてました。
▲喜びが溢れたデュランダルとの03年マイルCS(c)netkeiba
──そうでしたか。マイルCSのそのシーン、よく覚えています。
池添 完全にスミヨンの真似でした(笑)。当時は、どのタイミングでガッツポーズをするのがベストかとか、自分なりに研究したりして。テレビに抜かれるのって、だいたいゴールしてから3、4秒後なんですよ。だから、1、2…と数えてからガッツポーズをしたりしてましたね。「今日勝ったらこういうパフォーマンスをしよう」と決めていた時期もありましたが、最近はもうそういうことはないです。年齢的にも、そのあたりは落ち着きました(笑)。
──ちょっと残念な気も。池添さんのガッツポーズは、ジョッキーという職業の華やかさの象徴でしたから。
池添 ちょっとオーバーアクションなところがありますからね。今でも自分のなかでひとつ決めているのは、人差し指を1本立てること。謙一の「一」と、この馬が「1番」なんだという表現として、意識的にやっているところはありますね。
──そのときの感情も含め、ご自身のなかで1番お気に入りのガッツポーズというと?