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【宝塚記念予想】一波乱あるか? ドウデュースやジャスティンパレスを取り巻く“リスク”

  • 2024年06月21日(金) 18時00分

荒天の京都開催で難解な一戦に


 もともと阪神→京都という要素があるうえに、土曜午後からずっと雨の予報。だいぶ難しい宝塚記念になりそうだ。

 海外帰りのドウデュースとジャスティンパレスはともに注目を集めそう。ただ、前走海外4着以下から宝塚記念の馬券に絡んだのは2018年のワーザーだけ。しかもこれは香港馬で前走は叩き台と割り切った現地GIIIだった。

 ドウデュースのほうは海外遠征だと調整が難しい馬なのにドバイターフ5着はよく走ったとも言えるが、初の京都というリスクもあるし、この2頭はともに初の道悪になる。能力を信じて買う人を止めるほどではないが、疑って穴狙いをしても間違いではないと思う。

 ベラジオオペラはスプリングSで重をこなした実績がある一方、皐月賞は大敗だったので渋りすぎないほうがよいかもしれない。ここ3走の内容はかなり良いし、京都を前々走で経験したのもプラスになる。

 大阪杯でベラジオオペラの2着だったローシャムパーク。香港カップは外枠が響いたので度外視してよい。タイトルに近いところまで来ているのは間違いなく、自在性を生かして結果を出したいところ。道悪は一度負けているが、血統的にはからっ下手ということはないはずだ。

 ブローザホーンは脚質的に追い込みきれるかどうかがテーマになるが、13頭立てなら物理的に前との距離が近くなったり、進路を失うリスクが減ったりという効果もある。距離はもっとあったほうがよいと思うが、馬場が原因でスタミナを要求された場合に出番があるかもしれない。

 プラダリアは同コースの京都記念でベラジオオペラに勝っているわりに人気がない。重で2戦2勝、京都で2戦2勝というのも魅力で、人気を考えると馬券的な魅力は大きい。

 ソールオリエンスは出口の見えないトンネルに入ってしまっているが、思い出すのはやはり重馬場の皐月賞。他馬が馬場状態を苦にするようなら代わって台頭してきてもおかしくない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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