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【北九州記念予想】攻略のポイントは「施行時期」と「雨」例年に比べ更に難解な一戦

  • 2024年06月28日(金) 18時00分

土曜日の馬場、決まり手に要注目


 CBC賞と入れ替わる形で行われる今年の北九州記念。以前、CBC賞がこの時期の小倉で行われたことが2回あったが、ともに逃げ切りでレコード勝ちだった。ただ今年は雨が半端に降っていて馬場状態が微妙。日曜は他のレースの決まり手を見て最終判断を下していきたい。

 人気はかなり割れそうだが、逃げ候補ということでピューロマジックは上位人気になりそう。ただ、例年のCBC賞を対象に見てみると3歳馬はそこまで強くない。枠もやや外なので、誰かに突っ張られたらどうなるかという問題もある。

 当時2着のペアポルックス、3着ナナオもある程度売れるだろうが、葵Sは完全な前残り。ジャスパークローネやテイエムスパーダもいるので、今回前付けする組にとってはきつい展開になる可能性がある。

 サーマルウインドは春雷Sの内容が良いし、安定して好位をとれる馬。ただまだ1200mの専門家という感じではないし、内枠なのでスタートが安めだったときは心配。ハンデもやや重い印象だ。

 ジャスパークローネは昨年の北九州記念(8月施行)の勝ち馬。ただ海外で負け癖がついていないかが心配なのと、昨年よりハンデが1.5キロ重い。ピューロマジックとのハナ争いも楽ではなさそうだ。

 エイシンスポッターは前走で見事な差し脚を披露したが、展開によって来る・来ないが極端な馬。まずは土曜時点で馬場と芝レースの決まり手を確認したい。

 グランテストは前々走小倉で人気を裏切っているのが気になるが、ずっと人気でクラスの階段を順調に上がってきた馬。内枠を生かして人気以上の走りを期待したい。ただ極端に速い決着になると厳しいかもしれない。

 ヨシノイースターは逆に、3走前小倉でオープン勝ち。位置を取れれば面白い馬なのだが、16番枠はちょっと外過ぎるかもしれない。外枠なら脚質的にバースクライのほうが苦にしない可能性も。ただこちらも高速決着は微妙で、雨の影響が残ってほしいところだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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