有効になりやすいアプローチとは
夏場に行われるハンデ重賞は、重賞に何度も出走している古豪と、OPを勝って重賞挑戦・OPを飛ばして条件戦から軽ハンデを狙って重賞挑戦をしてくる馬とが混ざりあう事でオッズは混戦模様になり予想が難題を極める。
普段の多くの重賞では、基本的には「実力はどれが抜けているのか」「実力の割にオッズがついている馬はどれか」という、能力の高さを軸にした予想アプローチが基本的には正しいことが多い。しかしながら、その能力差を「ハンデ」という形で差が産まれないように調整されてしまっているハンデ重賞は能力面を軸にしたアプローチが難しくなることで、普段重賞をメインに予想している人たちにとっては難題となる。
こうした背景がある中で、熱中症(昨年はマッドクールが熱中症でCBC賞完敗→次走スプリンターズS2着→高松宮記念1着など顕著な例あり)をはじめ馬の状態面の不安も多くなる夏場のハンデ戦においては各馬の能力面の差を考えるよりも、シンプルに外的要因に恵まれる馬を狙うというアプローチが有効になりやすい。
上記表のように、前走から斤量が減る馬についてはもっとも頭数を多く占める中で、単複ともに最も優秀な回収率となっていることが分かる。