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【中京記念予想】今年は“小倉芝1800m”で開催 59キロ背負うエルトンバローズの評価は…?

  • 2024年07月19日(金) 18時00分

例年よりも長い距離を求めたメンバー構成に


 今年の中京記念は小倉芝1800mでの施行。登録メンバーも1600-1800mタイプより1800-2000mタイプが多い印象だ。

 前走安田記念からは2頭が出走。そのうちエルトンバローズが人気になりそうだ。毎日王冠までの連勝は途切れたが、その後もGIや別定GIIでの内容は悪くない。福島芝1800mをこなしているので小回りコースも問題なさそう。59キロのハンデは重く見えるが、かつての58キロ相当だと思えば酷量というわけではない。

 もう1頭の安田記念組・カテドラルは大敗が続いている。小倉芝1800mの重賞はたまに追い込みが届くこともあるので、自分の競馬を崩さず展開のほうが向いてきてくれるのを待つしかない。

 上がり馬セオも上位人気だろう。位置が取れるのは武器だが、距離とコーナー4つは課題になる。もともとは2000mを使われていた馬だが最近ではマイルにフィットしていたので、そこからの延長、かつコーナー4つに替わることはリスク。逆に前有利の展開になれば初の古馬重賞でいきなり勝ち負けということもありうる。

 アナゴサンも距離が課題の先行馬という点で立場が似ている。ちなみにミッキーアイル産駒は小倉芝1800mで[1-2-1-14]。微妙に長いような気がする。

 展開に左右されなさそうなのがニホンピロキーフ。中団やや前くらいの無難な位置に収まりそうだ。小倉の好走歴も豊富だし、4歳で伸びシロも残している。前走の大敗で見限らないほうがいい。

 エピファニーは大阪杯だとさすがに足りなかったが、その前は同じコースの小倉大賞典優勝。冬と夏で馬場は違うが1分45秒1での決着だったし、夏の馬場でも一定以上に走れるはず。差し構えの馬ながら積極的に動いていける点を生かしたい。

 逆にアルナシームは小倉大賞典で1番人気を裏切ったが、その後のレースでも一定の着差には収まっている。いきなり勝ち切るイメージはないが3着候補には検討が必要だろう。

 セルバーグも小倉大賞典に出ていた組(3着)。その後は12着と7着だが、負ける時は大敗なので気にする必要はない。テーオーシリウスの外2番手あたりにつけて進められれば良いところがあるだろうし、ハナに行けたら逃げ切りまで可能性はある。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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