想定する展開・馬場状況からロングランに期待
今年の中京記念の大きなポイントは、中京のマイル戦ならおそらく出走しないが、「小倉の1800mなら…」の理由で夏のスケジュールに組み込んだ馬がいること。
アルナシーム、エピファニー、タガノパッション、ロングラン…あたりが該当する。
伝統を誇る72回の中京記念が小倉の1800m、2000mで行われたことは過去6回あり、たまたまではなく、その勝ち馬はみんな小倉の芝で好走(中距離で連対実績のあった馬が5頭)、善戦(重賞挑戦)した記録のある馬だったことが、コース変更、距離変更が最大のポイントになることを伝える。
今年、同条件の小倉大賞典(2月18日)に出走していたエピファニーなど5頭と、小倉芝1800-2000mを3戦3勝のニホンピロキーフは、まず軽視禁物。
その2月の小倉大賞典(GIII・1800m)を自己最高の1分45秒3(上がり最速タイの34秒3)で乗り切り、勝ったエピファニーの0秒2差2着に突っ込んだロングラン(父ヴィクトワールピサ)を買いたい。
2023年の小倉大賞典は重馬場で1分49秒7のパワー決着になったが、苦にせず最後まで伸びて0秒2差の4着。芝状態を問わない強みがある。
また、行きたいセルバーグ、人気のセオ、エルトンバローズ(59キロ)、アナゴサンなど、先行スピードを活かしたい馬がいて、スローの流れになる可能性は低い。開催の最終日の芝だけに差し=追い込みが決まる展開がありえる。
ロングランは関東馬。中京に出走経験はなく、まして距離1600mも未経験。中京記念が小倉1800mで行われるから遠征は間違いない。
ロングランの連対6回は、ダート戦も含めすべて1800mでの差し=追い込み。また、横山典弘騎手が連続騎乗するアルナシームは、連対7回のうち、6回までが芝1800m。
ロングランは人気上位ではないので、単・複と、アルナシーム、エピファニー本線の馬連を主力に買いたい。
来週と再来週の当コラムは「新潟競馬の競走時間帯拡大」のため、19時公開とさせていただきます。