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【アイビスSD予想】前走オープン千直好走馬、ひとつの傾向

  • 2024年07月23日(火) 12時00分

前走枠番別成績から考える


 今年のアイビスSDの登録馬には、前走も新潟直線1000mに出走していたという馬が4頭いる。韋駄天Sの1、2、3、6着馬である。

 前走がオープンの千直→今回アイビスSDという馬は、基本的には前走で好走してきた馬を素直に狙うほうがよい。前走オープンの千直で6着以下だった馬は、アイビスSDの創設以来通算しても[1-1-0-19]。連対した2021年2着のライオンボスと昨年の1着オールアットワンスは、いずれもそれ以前にアイビスSDを勝っていた馬だった。

 ということで前走オープン千直の1〜5着馬のみを検討の対象とする場合、次の問題が出てくる。「前走で外枠を生かして掲示板に載った馬」と「前走で内枠だったのに掲示板に載った馬」とではどちらが有望なのだろうか?

 普通に考えると、前走で枠順に恵まれなかったのに好走した馬のほうが、地力があって強いのではと思ってしまうところである。しかし実際には違う。

 アイビスSDの創設以来通算、「前走オープンの千直1〜5着馬、前走枠番別成績」を調べると以下のようになる。

回収率向上大作戦


 前走1、2枠は4頭全滅、アイビスSDの勝ち馬は6枠より外から出ていて、前走外枠馬は5頭中4頭が馬券に絡んでいる。

 理由を説明はできないが、実際にこうなっているのだから仕方ない。ということで今年の韋駄天S1〜3着馬に順位を付けるならファイアダンサー(前走8枠16番)>チェイスザドリーム(前走7枠13番)>マウンテンムスメ(前走3枠5番)となる。もちろん今回引く枠順も重要なのだが、事前予想としてはこのように考えておきたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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