前走枠番別成績から考える
今年のアイビスSDの登録馬には、前走も新潟直線1000mに出走していたという馬が4頭いる。韋駄天Sの1、2、3、6着馬である。
前走がオープンの千直→今回アイビスSDという馬は、基本的には前走で好走してきた馬を素直に狙うほうがよい。前走オープンの千直で6着以下だった馬は、アイビスSDの創設以来通算しても[1-1-0-19]。連対した2021年2着のライオンボスと昨年の1着オールアットワンスは、いずれもそれ以前にアイビスSDを勝っていた馬だった。
ということで前走オープン千直の1〜5着馬のみを検討の対象とする場合、次の問題が出てくる。「前走で外枠を生かして掲示板に載った馬」と「前走で内枠だったのに掲示板に載った馬」とではどちらが有望なのだろうか?
普通に考えると、前走で枠順に恵まれなかったのに好走した馬のほうが、地力があって強いのではと思ってしまうところである。しかし実際には違う。
アイビスSDの創設以来通算、「前走オープンの千直1〜5着馬、前走枠番別成績」を調べると以下のようになる。
前走1、2枠は4頭全滅、アイビスSDの勝ち馬は6枠より外から出ていて、前走外枠馬は5頭中4頭が馬券に絡んでいる。
理由を説明はできないが、実際にこうなっているのだから仕方ない。ということで今年の韋駄天S1〜3着馬に順位を付けるならファイアダンサー(前走8枠16番)>チェイスザドリーム(前走7枠13番)>マウンテンムスメ(前走3枠5番)となる。もちろん今回引く枠順も重要なのだが、事前予想としてはこのように考えておきたい。