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【クイーンS予想】好メンバー揃った一戦 前走大敗も人気を集めるボンドガールの評価は

  • 2024年07月26日(金) 18時00分

各馬評価難解 上位人気は割れ予想


 なかなかの好メンバーが集まったクイーンS。上位人気馬どうしでかなり人気割れしそうでもある。

 ドゥアイズはリゲルS以降立ち直った印象。現在ではすっかり差し脚質になっているので展開次第で差し遅れはあるかもしれないが、ある程度のところまでは伸びてくるはず。デビュー当時1、2、2着だった札幌コースもプラス材料だ。

 ウンブライルは休み明けの東京新聞杯こそ22キロ増で大敗したが、そのあとはまずまずの内容。問題があるとしたら距離というかコース。1800mへの延長もプラスではないというかリスクはあるが、コーナー4つも初経験。合うかどうかはやってみないと分からない面がある。

 ボンドガールも距離延長・初距離・初のコーナー4つだが、こちらは位置を取るという選択肢があるし初の条件を味方にできる可能性はある。ただ理由はともかく大敗後の一戦というのは馬のモチベーションが失われていないか心配な面があるし、3歳馬と古馬の対戦というのは結果が読めない面がある。人気になる馬だけに慎重に扱いたい。

 スタニングローズは3歳時の強さを考えると復活してほしいところ。GIでもある程度の着差にはきているし、自分で競馬を作れるタイプでもある。北村友一騎手はテン乗りだが、逃げも辞さずくらいの強気な競馬をしてほしいところだ。

 モリアーナは横山典弘騎手になってからは差し・追い込みの競馬を続けていたが、先行もしていた当時の武藤雅騎手に戻る。今回どんな戦略を取るかわからないが、決め手勝負も持続力勝負もできる馬。中途半端にならずどちらかに決め打ったほうが良い馬でもあるので、今回は初手で控えて早めに進出し、持続力勝負に持ち込むような形かよいのではないかと思う。

 アルジーヌは前走準オープン勝ちの上がり馬。極端な大敗はしていないし、函館や小倉の芝1800mで見せた競馬を考えるとここもうまく立ち回れそう。軸とまでは思い切れないが、ヒモにはいれたい馬だ。

 コガネノソラは1800mに戻るのは良いと思うのだが、ゴールドシップ産駒の札幌芝1800mは良績が2歳戦に集中している。3歳馬はボンドガール、イフェイオンと3頭いるが、馬券の中心に据えるほどの確信はない。どれかを軸にするなら残り2頭のうち1頭は切るとか、3頭とも△とか、そのくらいの扱いがちょうど良いように感じる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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