スマートフォン版へ

【レパードS予想】乗り替わりの人気薄馬に妙味あり?

  • 2024年07月30日(火) 12時00分

回収率と着度数からわかる傾向に注目


 今回のネタは騎乗騎手についての話なので、出馬が確定していない執筆時点では具体的にどの馬が該当するかは分からない。週末になってどの馬が該当するか考えてみてほしい。

 過去10年のレパードSでは計148頭の馬たちが出走してきたが、そのうち前走と同じ騎手が乗っていたのは66頭、以前の騎手に戻る形も含め前走から乗り替わりとなっていたのが82頭だった。

 この2グループは複勝率でいうと継続騎乗が19.7%・乗り替わりが20.7%でほぼ同等なのだが、回収率は継続騎乗組が単13%・複56%なのに対し、乗り替わり組が単194%・複107%と大きく差がついている。

 継続騎乗組は着度数でいうと[3-3-7-53]なのだが、馬券に絡んだ13頭のうち5番人気以下は5頭で、しかもすべて3着馬である。

 一方、乗り替わり組は[7-7-3-65]で母数が多いぶん馬券に絡んだ馬も17頭と多いが、そのうち7割以上にあたる13頭が5番人気以下だった。しかも1着6頭・2着4頭・3着3頭で連対した馬も多い。

 過去10年のすべてにおいて「乗り替わりで5番人気以下」の馬が馬券に絡んでおり、2頭絡んだ年も3回(14、17、18年)ある。昨年はライオットガールが該当して5番人気1着だったが、これはそれ以前の相場からすると堅いほう。2ケタ人気馬も6頭絡んでいるし、17年は2ケタ人気の乗り替わり馬が2頭馬券に絡んだ。

 今年からこの開催日は2場開催になったので、乗り替わりの該当数自体が減るものと思われる。その影響で「乗り替わりの人気薄好走馬」も減るかもしれないが、ここまではっきり続いてきた傾向だと2場開催でも完全に消えることはないかもしれない。

 思い切って人気薄の乗り替わり馬を軸に据えてみるか、軸は別な馬でもヒモに1〜2頭入れてみてもよいのではと思う。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング