日本の競馬も、海外で話題を生んでくれました。冬季オリンピック、野球のWBC、サッカー、さらにはゴルフにテニスと、今やどのスポーツも世界を舞台にしないことには物足りなくなっています。
早くから世界レベルを目標にしてきた競馬ですが、国内のレースの開放が進み、国際レースの数だけは、毎年着実に増やしてきました。ただ、競馬の先進国を自負する欧米では、だからといってそう簡単に馬を日本に連れてくることはしません。如何にして自国の大レースを盛り上げるかの方策は熱心に考えても、あくまでも、行動は保守的。生産と競馬とが表裏一体の関係にある事情からすれば、優位にある立場から一歩踏み出す必要性もないのですが、それも仕方ないことでしょう。
やはり、世界に追いつこうというものは、迎え入れることも必要ですが、それよりも海外に打って出ることの方が、ずっと意味があるということになります。
世界の競馬を見ると、芝のレースはヨーロッパが中心、ダートはアメリカが本場で、これにドバイのワールドCデイが対抗しようとしているといった具合。芝もダートも共に盛り上げていこうという日本の競馬が、今後どんな方向に進んでいくのか、少々考えるところです。
ドバイには参戦することが多くなり、そして、今度のダンスインザムードとアサヒライジングのアメリカ遠征が続き、さらには、ハーツクライ、ディープインパクトのヨーロッパ遠征が待っています。
芝よりダートのアメリカでは、日本馬の芝での強さに関してはかなりの評価を得ているようです。今回の両牝馬の活躍は、去年のシーザリオに次ぐものであっただけに、今後も遠征の期待は持てます。
さて、芝の本場ヨーロッパで日本馬がどう走るか、もしかしたら日本の競馬にとって、大変な一年になるかもしれません。今からワクワクします。