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【レパードS予想】逃げ先行が有利なレース 該当する有力馬が少ない今年どうなる?

  • 2024年08月02日(金) 18時00分

貴重な先行タイプにはシルシを


 レパードSは逃げ・先行タイプの強いレースで、過去10年の逃げた馬は[2-3-2-3]、2コーナー3番手以内が[5-4-3-26]で、昨年は特に前残り色が強かった。一方今年は有力馬に逃げ先行タイプが少なく、そこがどう影響するかがレースのポイントだろう。

 ミッキーファイトは今回唯一の前走重賞3着以内馬。昨暮の1勝クラスでは道中3番手からブルーサンに5馬身差をつけた。当時のような積極的な競馬ができれば今回もチャンス十分だが、差しに回るとなにかを捕まえられない可能性はある。

 ソニックスターは1600mのほうが無難な血統ではあるが、デビュー戦の内容からこの距離も問題はないだろう。今年は重賞好走馬が少ないぶんオープン勝ちからでも好走のチャンスはある。1600mで3番手が取れるのだから、積極的に攻めていきたいところだ。

 ジーサイクロンは今回唯一の前走2勝クラス勝ち。過去の成績を見ると、前走2勝クラス勝ちと1勝クラス勝ちの間にはやはり成績差がある。初勝利をきっかけに馬が変わってきた印象だし、今回デムーロ騎手に乗り替わりということで捲りの可能性もあるのではないかと思う。

 ミッキークレストは初手から位置を取れるタイプではないので、悔いを残さないためには早めに動いたほうがいいただろう。勝つときの鮮やかさがある馬だし、前走1勝クラス勝ちだけでなく鳳雛S3着もあるので能力的には侮れない。

 サンライズソレイユは勝ち切るというよりは上位争いに加わってきそうなタイプ。今回ルメール騎手のテン乗りでどんな競馬をしてくるかが楽しみだ。こちらもオープンでの掲示板経験があるし、まさかというような先行策でもとってきたときには人気以上に走る可能性もある。

 ロジアデレードはキャリア8戦で馬券外になったことがヒヤシンスS4着だけ。貴重な先行タイプであり、どんな扱いにするにせよシルシは回しておきたい馬だ。

 ブルーサンはプロキオンSを使って大敗したことはマイナスだろうが、雲取賞勝ちがあって逃げ候補という点は魅力。ちょっとレース数を使い過ぎているのでデキ落ちは心配だが、逃げ馬の展開利というのはそういうこととは関係なく馬券になってくる可能性がある。展開利ということではユニコーンS11着のピュアキアンあたりもちょっと気になる存在だ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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