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【関屋記念・小倉記念予想】今週から中京開催がスタート! 有力馬の調教内容ジャッジ

  • 2024年08月07日(水) 18時00分

ジュンブロッサムの調教は順調


 今週から中京開催がスタートして、通常の3場開催となります。ここから1ヵ月の開催が終わると、いよいよ秋競馬。そういえば、春のクラシック、GIレースに出走していた馬たちがポツポツと栗東へ戻ってきており、トライアルへの出走を予定しているようですね。その動向も気になるところですが、やっぱり目の前にあるレース、今週の関屋記念、小倉記念が気になります。

 関屋記念はここまで2週行われた新潟マイルの結果をどう捉えるか。そして、小倉記念は中京芝2000m。これは大きなポイントになりそうですから、特別登録の段階で13頭しかいませんが、何を基準に判断していくか、これまた難しくなりそうです。

【関屋記念/ジュンブロッサム】

 予想単勝オッズは1番人気。昨夏の新潟マイルでの2着2回が評価されているのか、前走の勝ち時計が評価されているのか。一昨年の新潟芝1800mでは勝っていて、神戸新聞杯以来の重賞でも通用するのがこの舞台だろうというところで人気しているような気がします。

 調教内容は順調そのもの。追い切りに併せ馬がないというのは、友道康夫厩舎として違和感のある方もいるでしょうが、この馬はずっと単走で追い切って結果を出しています。前走時の1週前追い切りがCWで6F77.8秒ととんでもなく速い時計を出していましたが、それに比べると、今回の1週前追いはCW6F81.1秒。遅くなりましたが、この時季ですし、これで十分。あとは初騎乗の戸崎圭太騎手がどんな競馬をするかでしょう。

【関屋記念/ディスペランツァ】

 アーリントンCからNHKマイルCは中2週。とはいっても、しっかりと追い切りをこなしての出走だったので、7着という結果に判断を迷うところではありますが、初めての東京、初めての左回りというのも影響したのかもしれません。

 今回はレース間隔があきましたが、その分、しっかりと追い切り本数をこなしての出走。1週前追い切りは土曜日に坂路で併せ馬を消化していますが、前走同様、そして好走時同様に4F時計が速く、併せ馬で先着しています。状態に関しては何も気になるところはありませんが、新馬戦の小倉を含め、前日輸送ではまだ結果が出ていないというところがどうかだと思います。

調教Gメン研究所

状態に関しては何も気になるところはないディスペランツァ(8月6日撮影)


【関屋記念/ディオ】

 7月、8月といった夏季のレース出走が初めて。まず、その点が気になっていましたが、1週前追い切りをCWで併せ馬消化という内容から、さほど気にすることないと判断しています。特にその内容が3頭併せを一番後ろから追いかけて、大外を回って最先着。素晴らしい動きだったと思います。

 最終追い切りは坂路で4F目12.3秒の最速ラップ。4F時計は遅くなりましたが、それは好走時にもあることなので、全く気になりません。あとは初めての新潟がどうか。こればかりはやってみないことには分かりません。

調教Gメン研究所

初めての新潟がどうかが気になるディオ(8月6日撮影)


【小倉記念/ディープモンスター】

 2走前の小倉大賞典を取り消して、あらためてのレースとなった鳴尾記念は5着。小倉大賞典後の追い切り本数がさほど多くなかったので、中身が完全ではなかったのかなという判定ができる調教内容でした。

 それに比べると、今回は入念な追い切り内容。CWでの追い切りは3週前、2週前、1週前と消化できましたし、最終追い切りは坂路で4F目12.1秒の最速ラップ。調教内容としては間違いなく前走以上ですから、あとは58.5キロと金鯱賞は5着だった中京芝2000mがどうかだと思います。

調教Gメン研究所

調教内容は前走以上なディープモンスター(8月6日撮影)


【小倉記念/リフレーミング】

 重賞では5着が続いていますが、大きく負けているわけではないので、いつかチャンスは回ってくるといった感じ。中京という舞台に関しても、昨夏の関ケ原Sで4着ですから、突き抜けた感はなくても、それなりに走りそうという印象が残る実績です。

 調教内容としては、追い切り本数は多いものの、追い切り時計はさほど速い数字を出してきませんでした。福島民報杯を勝った時の最終追いが坂路4F51.5秒。2F24.1秒でしたから、それと比較するとかなり遅くなります。ただ、この季節ですし、追い切り本数としての負荷があるので、数字はあまり気にしなくてよいのかもしれません。そういった意味では前走までと変わりない、そんな評価でよいと思います。

◆次走要注意

・8/4 2歳新馬【ノースタンダード】(3人/4着)

 美浦で将来有望調教を消化してから函館入り。その追い切り内容も評価しての◎でしたが、レースは終始引っ掛かるような形で最後の直線は完全にガス欠でした。あれならハナを切る形でもよかったのかなと思いますし、持っている能力値は相当高いと思うので、次走あらためて。

[メモ登録用コメント] [パドック]しっかり推進して歩くことができれば勝ち負け

◆開催おすすめの調教適性

<中京芝2000m>
◎最終追い切りが坂路馬場で4F目最速ラップ
◎1週前追い切り以降に坂路で2F目13.5秒以下かつ3F目以降12.9秒以下
○追い切り本数標準以上の併用系統の調教タイプ

 2023年7月の3回中京開催を参考にした調教適性。全13レースあって、単勝最高配当が1週前追い切りが栗東坂路で2F目以降のラップが13.4秒、12.5秒、12.7秒。今年は前開催が直線平坦の小倉開催だったことを考慮すると、より坂路の調教適性が重要になると推測しています。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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