▲印・買い目も無料公開! 勝浦正樹元騎手が札幌記念を展望(C)netkeiba
次週に迫る夏の大一番・札幌記念を、勝浦正樹元騎手が展望!
春にはNHKマイルCの展望コラムにもご出演いただき、見事推奨馬2頭(ジャンタルマンタルとアスコリピチェーノ)での決着。少頭数で行われる今年の札幌記念については、「手広くは買いたくないので、ピンポイントに買う」とのことで、現時点での注目馬とレースのポイントについてお聞きしました。
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(取材:netkeiba編集部)
「ハープスターvsゴールドシップ」最も印象に残る札幌記念の思い出
──勝浦さんには引退後、netkeiba内でもコラムや地方競馬のLIVE配信で予想をご披露いただいていますが、最近の馬券の調子はいかがですか?
勝浦 大きいレースのほうがわりと当たっていますね。特に、地方の交流重賞は力差があるレースも多いので当てやすいです。能力的に少し足りない馬が多かったりするので、ジョッキーとしても強い馬に乗っていると楽でした。なので、そういうレースの方が展開を含めて予想しやすいですよね。
──予想スタイルとしては、どんなところに注目されていますか?
勝浦 調教や枠の並び、馬場状態を見て…って感じですね。札幌記念はまだ1週前(※取材日は8/7)なので、現時点でいい加減なことは言わないようにしたいと思ってます(笑)。
──勝浦さんの印象に残っている過去の札幌記念はありますか?
勝浦 一番印象的なのは、ハープスターvsゴールドシップの2014年ですかね。自分はレースに乗っていなかったので調整ルームの部屋から見ていたんですけど、自分の部屋が5階の一番馬場寄りだったので、めちゃくちゃスタンドがよく見えて、お客さんの数が衝撃的でしたね。
▲スターホースが激突した2014年の札幌記念(撮影:高橋正和)
──てっきり勝浦さんがトウカイポイントで穴をあけた2002年が挙がると思っていました…(笑)。
勝浦 トウカイポイントのときはあんまり上手く乗れなかったイメージがあって、勝ったのもテイエムオーシャンだったし「まあ、強えーよな」って感じで(笑)。
札幌記念って、ファンの皆さんからも「早くGIにしたほうがいい」って言われるぐらい、出走している馬もGI級ですし、盛り上がりも半端じゃないんですよ。ちょっと自分には手が届かないというか、特別なレースでしたね。
自分は札幌にいることが多かったので、「こんな馬が出てきてくれるんだ、盛り上がるな。ありがとうございます」みたいな(笑)。主催者のような考え方になってしまう唯一のレースですね。
「これ、チャンスあるんじゃないの」荒れるレースの条件
──それでは、札幌記念が行われる札幌芝2000mのコースについて教えてください。
勝浦 札幌の芝2000mについては、乗りづらさはあまりないコースで、枠の差もそこまで大きく影響することはないかなと思います。1コーナーまでの距離もあるので、他馬の動きも見れますし、より考えてレースを進められるコースです。札幌記念みたいな本当に大きいレースだと、力があれば全然どこからでも来れるんで、楽しい舞台ですよね。
──年によっては、大きく荒れたりすることもありますよね。