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【札幌記念予想】前走GI組をどう並べるか

  • 2024年08月13日(火) 12時00分

コツは前走着順を考えないこと


 札幌記念が定量戦になったのはついこの間のような気がしていたが、実は2006年のことでもう18回が終了していた(以下は06年以降のデータをもとにする)。

 さすが定量GIIというか前走GI組の出走が多く、過去18年・延べ261頭の出走馬のうち、前走国内GI出走馬が65頭、前走海外GI出走馬が19頭で、合わせると全体の3分の1ほどを占める。

 前走国内・海外を合わせたGI組が1頭も馬券に絡まなかった年というのは07年・13年・15年の3回だけで、07年は該当1頭という事情もあった。つまり、このグループを買わないわけにはいかないということになる。

 では、この「前走GI組」を扱う上でコツのようなものはあるだろうか。まず挙げるなら、前走着順を気にしないほうがよいということだ。国内・海外を合わせた前走GI組を前走着順別成績で見ると、

回収率向上大作戦


となっている。つまりジオグリフやステラヴェローチェも尊重したほうがよい。ただ今回人気にならず走る馬というのはこのところ2、3着止まり。前走GI組で札幌記念に勝った9頭は、いちばん人気のなかったサングレーザーでも単勝5.2倍、次が前述した昨年のプログノーシスで5.1倍だ。

 そう考えると、今回はプログノーシスの一本被りだろうから、3連単のフォーメーションでいうとプログノーシスをアタマ固定にして他のGI組を2、3着に配置というのが基本。あとは2着の可能性を捨てて3着のみにするGI組を決めるかどうか、GIII組からなにかを足すか足さないか、という整理になる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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