スマートフォン版へ

8月14日、“園田の小牧太騎手”が20年ぶりに実戦デビュー! 重賞を勝ったら泣く宣言も!?

  • 2024年08月13日(火) 18時02分
太論

▲園田での再出発を迎える小牧太騎手は気合たっぷり!(撮影:稲葉訓也)


明日8月14日、ついに「園田の小牧太騎手」が20年ぶりに実戦デビュー! 初日を前に「ウキウキしている」とはご本人談。毎日の調教も楽しいようで、その口調からダイレクトに充実ぶりが伝わってきます。

明日は川須騎手ほか、仲間たちが応援に駆け付けてくれるそうで、「いいスタートを切りたいね」と気合十分です。いよいよ始まる太ファン必見の3日間、直前の太節をたっぷりとお届けします!
(取材・構成=不破由妃子)

毎日の調教が本当に楽しい! 思った以上に遣り甲斐を感じています


──いよいよ明日、ジョッキーとしての3度目のデビューを迎えますね。

小牧 うん。なんかウキウキしてる(笑)。明日と明後日は5頭、金曜日は4頭やね。張り切り過ぎんように、ぼちぼちやっていこうと思ってる。どの馬も自分なりの競馬をしてね。なんせ体重が軽いからいいわ。ちゃんと飲まない日を多く作って、お酒とも上手いこと付き合ってる。今日はね、夜7時までに調整ルームに入ればいいから、今は梅田のおしゃれなカフェにいるねん(笑)。

──すみません。想像するとちょっと面白い(笑)。


小牧 有意義に過ごしてるわ。6時半に調教が終わったから、そのあと銭湯に行って、そのまま梅田にきて。これからホットヨガに行って、終わったらタイ古式マッサージに行く予定。

──予定がびっしり!

小牧 そうやねん。梅田まで電車で10分ちょっとだからね。近いわ。

──誘惑が多そうだなぁ。

小牧 梅田に出たとしても、夕方には園田に帰ってるよ。なんせまだ暗いうちから調教が始まるからね。真面目なもんや。そういえば、昨日は20年ぶりに園田で能検(レースの出走経験がない馬に対して行われる能力検査)に乗ったわ。

──地方競馬ならではのシステムですよね。

小牧 うん。検査といっても、普通にレースをするねん。ゲートや道中の様子も検査対象なんやけど、基本的には決められたタイム以内で走れれば合格。昨日の馬は、無事に合格したよ。なんかね、毎日の調教が本当に楽しいわ。調教していて面白いから、時間が過ぎるのも早いし、苦にならない。自分が乗る馬やし、自分の考えで調教できるから、思っていた以上に遣り甲斐を感じてる。

──レースが始まったら、もっと楽しくなりますよ、きっと。

小牧 そうかもね。余裕を持ってというか、楽しみながら乗っていけそうや。

──さて、明日からのラインナップですが、15日(木)に入っているヤクジンミョウオウは、尾林幸二厩舎の所属。尾林調教師といえば、小牧さんの同期ですよね?

小牧 そうそう。教養センター時代の同期生や。馬主は曾和先生の息子さんの栄司くんでね。

──尾林さんは、若い頃、小牧さんが嫉妬するほど上手だった方ですよね? 尾林さんがかっこよく乗る姿に向上心を掻き立てられた…というエピソードがあったような。

小牧 よう覚えてるやん(笑)。そう、あの尾林くん。今は調教師さんやからね。お世話になってます。

──いいですね、同期コンビ。尾林さん以外も、調教師さんは旧知の方ばかりで。

小牧 どこの厩舎も気を遣わんと入っていけるし、「はじめまして」がいないから気楽なもんや(笑)。若いジョッキー相手にも冗談ばっかり言ってるしね。

──それでこそ小牧さん。金曜日には、さっそく重賞の摂津盃がありますね。パートナーは、玉垣光章厩舎のナムラタタ。

小牧 追い切りに乗ったけど、よかったよ。過去のレースも全部見て、いいイメージが湧いているし、チャンスはあると思う。もし摂津盃勝ったら、泣いてやろうかなと思って。

──えー! そこですか(苦笑)。JRA最後の日は泣かなかったのに…。

小牧 あの日は我慢したからね。我慢したぶん、摂津盃を勝ったら解放しようかなと思って(笑)。

──じゃあ今度は「泣かない」に一票(笑)。とにかく楽しみですね。

小牧 うん。さっき川須(栄彦騎手)からも連絡があったけど、明日はみんな園田に来てくれるみたい。明日の初っ端のレースで乗るエイシンジェットは、どうやらグリグリの人気になりそうな馬やから、なんとかいいスタートを切りたいね。頑張りますわ。
(文中敬称略)
質問募集
太論 / 小牧太
このコラムでは、ユーザーからの質問を募集しております。あなたから
コラムニストへの「ぜひ聞きたい!」という質問をお待ちしております。
質問フォームへ

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング