差し遅れを狙った逃げ・先行馬狙いは悪くない

　札幌記念はさすが定量GIIというか、06年に定量戦になって以降前走リステッド以下から馬券に絡んだ馬は1頭しかいないし、前走GII・GIII組に比べて前走GI組の成績が良い。格を重視すべきレースだ。

　プログノーシスは連覇に近い位置にいると思う。香港では勝てそうなG1を惜しくも逃す形が続いているが、GI馬になるポテンシャルは確実にある。今回も地力で勝てると思うが、なにかあるとしたら差し遅れだろう。この馬に単で逆らうなら内枠か逃げ・先行を狙うしかない。

　ノースブリッジは香港のクイーンエリザベス2世Cで3着。今年に入ってからの海外2戦は十分な内容。昨年までの成績を考えるとまだ半信半疑な面はあるのだが、無印にはできない。枠はもっと内が欲しかったが、位置取りの違いでプログノーシスを脅かす競馬をしたい。

　シャフリヤールは海外で好走できて日本でできないという謎のモードに入っている。2000mは距離適性の下限のように思うし秋にGIを狙いたい身。ここでメイチということもないだろうから、馬券でも軸というよりはヒモで扱っておきたい。

　国内GIから来るのは安田記念組の2頭。ともに海外組と比べると分が悪いように見えるかもしれないが、札幌記念では「前走GI大敗組」がそれなりに馬券に絡んでいる。2頭とも馬券のポイントになるような気がするし、特に内枠を引いたジオグリフは怖い面がある。

　前走GIII組ではやはりボッケリーニが有力。函館記念組は当時の3、6、10着馬が出走してきているが、函館記念好走馬は札幌記念で走れないことが多く、逆に前走大敗組からひょっこり復活してくることはある。個人的にはGII勝ちもあるチャックネイトにヤマを張りたい。

　他では久々の芝だが、このレースで良績の多い1番枠を引いたドゥラエレーデが気になるところ。個人的にはまだシルシを回すか悩んでいるところだが、枠順を生かせそうな脚質ではある。