【札幌記念予想】極めて高い連覇の可能性 ベテラン勢苦戦傾向も好メンバー集結
GII昇格後最多7頭出走の6歳馬 初の6歳=6歳決着も
秋のビッグレースを展望する札幌記念は、1997年からGIIに昇格している。以降の27年間、「3歳馬→5勝、4歳馬→10勝、5歳馬→8勝」に対し、「6歳馬→3勝、7歳馬→1勝」。ベテラン馬は明らかに苦戦だった。
ところが、今年は6歳馬がGIIになって以降、断然最多の7頭も出走し出走馬の過半数を占める。初めて「6歳=6歳」の連対が出現するかもしれない。
輝きを取り戻したい2021年の日本ダービー馬シャフリヤール、そのとき0秒2差の3着だったステラヴェローチェ、そして昨年の札幌記念勝ち馬プログノーシスなど、手薄な若手に比べ6歳馬の全体レベルは高い。
中で一段と充実しているプログノーシス[7-3-2-2]は有利だ。昨年は、GII金鯱賞2000mを1分59秒8(57キロ)で制し、香港のG1クイーンエリザベス2世C・2000mは2分2秒23(57キロ)でロマンチックウォリアー(当時10勝目)の0秒31差2着。そのあと、休養明けの札幌記念を2分01秒5(58キロ)で4馬身差の圧勝だった。
6歳の今年も同じローテーションで出走する。負担重量が58キロに増えた金鯱賞を1分57秒6で5馬身差の圧勝。クイーンエリザベス2世Cは2分1秒10で、再びロマンチックウォリアー(今春の安田記念で15勝目)とわずか0秒08差の2着。馬場差、ペースの違いはあるが、プログノーシスは5歳時より一段と強くなっている。
人気でも、今年も定量58キロで戦えるプログノーシス(父ディープインパクト)の札幌記念2連覇の可能性は大きい。相手選びのレースだろう。
武豊騎手のシャフリヤール、横山典弘騎手のステラヴェローチェの比較では、人気を考慮すると後者の方を相手の筆頭にしたい。点数は広げられないレースなので、3着候補にはデキの上向いているジオグリフ、トップナイフ、ノースブリッジ、タフな8歳馬ボッケリーニを加える。
「CBC賞」は、2走前に初の1200mを1分06秒9で乗り切っているジャスティンスカイの巻き返しに期待する。