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【新潟2歳S予想】頭数少なめでも差しタイプが強い

  • 2024年08月20日(火) 12時00分

前走位置取りに注目して考える


 新潟2歳Sの登録馬は11頭だった。ということは当たり前だが今年の出走頭数は最大でも11頭である。最近の新潟2歳Sは以前より出走頭数が減っている。

 新潟2歳Sが外回り1600mになった2002年以降、12頭立て以下で行われたのは6回。2004年に12頭立てがあったあと2018年の11頭立てまで飛んで、19年は16頭だったがそのあとは4年連続で11〜12頭となり、今年もそれに続くことになる。

 頭数が少ないとペースが落ち着きやすくなり、逃げ・先行からの粘り込みが多くなるのではないか…と思われるかもしれないが、実際は逆である。

 そもそも新潟2歳Sは差しがよく届く重賞だが、頭数が少なめでもそれは変わらないというか、傾向が強化される面がある。

 12頭立て以下で行われた6回、3角3番手以内にいた馬の成績は[1-1-1-17]。回収率は単21%・複67%で、昨年逃げて2着のショウナンマヌエラが複勝1060円を出してもなお低い。

 差しタイプの成績はどうか。3角4番手以下だった馬は[5-5-5-34]。単にペースについていけず後方にいる馬もいるし、後ろすぎるとさすがに差し遅れることはあるので、12頭立てを1/3ずつに分けた前・真ん中・後ろのイメージで3角5〜8番手とすると[4-4-4-14]の複勝率46.2%と高頻度で馬券に絡んでおり、単勝5倍未満かつ3角5〜8番手だと[4-4-2-2]とだいぶ信頼度が高い。

 問題はどの馬がどんな位置になるかだが、11〜12頭立て時の馬番別成績は、

回収率向上大作戦


 となっている。もちろん前走の位置取りなども参考になるが、枠なりに内枠から前、外枠から後ろとなることを考えると、「真ん中から外」「前走逃げ先行ではない」「上位人気」という条件を満たす馬を軸にすると、期待に応えてくれるのではないだろうか。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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