前走位置取りに注目して考える
新潟2歳Sの登録馬は11頭だった。ということは当たり前だが今年の出走頭数は最大でも11頭である。最近の新潟2歳Sは以前より出走頭数が減っている。
新潟2歳Sが外回り1600mになった2002年以降、12頭立て以下で行われたのは6回。2004年に12頭立てがあったあと2018年の11頭立てまで飛んで、19年は16頭だったがそのあとは4年連続で11〜12頭となり、今年もそれに続くことになる。
頭数が少ないとペースが落ち着きやすくなり、逃げ・先行からの粘り込みが多くなるのではないか…と思われるかもしれないが、実際は逆である。
そもそも新潟2歳Sは差しがよく届く重賞だが、頭数が少なめでもそれは変わらないというか、傾向が強化される面がある。
12頭立て以下で行われた6回、3角3番手以内にいた馬の成績は[1-1-1-17]。回収率は単21%・複67%で、昨年逃げて2着のショウナンマヌエラが複勝1060円を出してもなお低い。
差しタイプの成績はどうか。3角4番手以下だった馬は[5-5-5-34]。単にペースについていけず後方にいる馬もいるし、後ろすぎるとさすがに差し遅れることはあるので、12頭立てを1/3ずつに分けた前・真ん中・後ろのイメージで3角5〜8番手とすると[4-4-4-14]の複勝率46.2%と高頻度で馬券に絡んでおり、単勝5倍未満かつ3角5〜8番手だと[4-4-2-2]とだいぶ信頼度が高い。
問題はどの馬がどんな位置になるかだが、11〜12頭立て時の馬番別成績は、
となっている。もちろん前走の位置取りなども参考になるが、枠なりに内枠から前、外枠から後ろとなることを考えると、「真ん中から外」「前走逃げ先行ではない」「上位人気」という条件を満たす馬を軸にすると、期待に応えてくれるのではないだろうか。