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【キーンランドC予想】人馬ともに賑やかなメンバーが揃った一戦 昨年の覇者ナムラクレアに不安点無し!?

  • 2024年08月23日(金) 18時00分

洋芝適性の高い馬に注目


 今年のキーンランドカップは外国人騎手も多く人馬ともに賑やかなメンバー構成になった。招待騎手のうちモレイラ騎手は過去にこのレースを勝っているし2着もある。

 人気は昨年の覇者ナムラクレアだろう。一昨年は函館スプリントSを勝っており、洋芝は得意。休み明けも問題ない馬だし、雨の影響があってもなくても問題ない。「ほぼGI馬」なのに55キロで出走できるお得感もあるし、重いシルシが必要な馬だろう。

 上がり馬代表がサトノレーヴ。キャリア唯一の馬券外は休み明けで1400mの阪急杯。使われている中での1200mなら不安はない。前付けできる馬なので、位置取りと展開次第でナムラクレアを逆転することは可能だ。

 オオバンブルマイははじめて1200mに挑戦。おそらくこの距離だと後ろからになるはずで、人気2頭のどちらかと軸2頭流しをするならナムラクレアのほうだろう。ただ、騎手人気もあって売れすぎてしまうようだと、初距離のリスクに見合わないオッズになってしまう。

 モリノドリームはオープン特別を勝ったばかりのところで、重賞で通用するかどうかは未知数。ただ成績からも洋芝巧者なのは明らかで、札幌は一昨年出世のきっかけをつかんだ舞台でもある。能力の絶対値が足りるかはやってみないと分からないが、脚質に自在性があるので展開に対する対応力はありそうだ。

 エトヴプレは葵Sで4着だったが、完全な前残り競馬を道中8番手から4着だから悪い内容ではなかった。サマースプリントシリーズは斤量の絶対値が小さい馬、牝馬や3歳馬が強い傾向にあり、重賞実績のある3歳牝馬には注目しないわけにはいかない。

 ビッグシーザーはオーシャンS2着、函館スプリントS3着と既にスプリント重賞好走歴がある。派手さはないし勝ち切れるのかというと微妙なところだが、2、3着候補には考慮したいところだ。

 ゾンニッヒは久々に川田騎手とコンビを組むことになった。昨年のこのレースでは大敗したが、馬場が影響した印象。今年は雨があっても重のままということはないように思う。展開待ちの立場だが前崩れならある程度届いてきそうだ。

 ダノンマッキンリーは初1200mの前走で6着に敗れたが、流れに乗れたこと、位置を取れたことは収穫だった。距離2戦目でさらに前進する可能性もあるが、個人的にはやはり1400mベストのような気がする。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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