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【新潟記念予想】敢えてハンデを気にせずに

  • 2024年08月27日(火) 12時00分

斤量増の2頭は積極的に評価したい


 新潟記念はハンデGIIIだが、例年七夕賞などから来てハンデGIII→ハンデGIIIという使い方になることも多い。

 過去10年の新潟記念における前走GIII組は[5-5-7-77]の94頭。そのうち70頭がハンデGIIIから来た馬で、[5-4-6-55]という成績になっている。

回収率向上大作戦


 前走がハンデGIIIで今回斤量増というのは、基本的には前走で1着か2着してきた馬。今回ハンデが重くなっても大丈夫か…と心配されることが多いが、この数字を見ると成績が悪いということはなく、ハンデで人気が落ちるぶん回収率も高くなっている。

 逆に今回減というのは近況不振が続いていることになり、基本的には買えない。上の表では1頭3着馬がいるが、これは3歳時のフェーングロッテンで、ラジオNIKKEI賞を勝っての参戦。3歳限定戦と古馬戦の違いによって斤量減の形になっていただけだった。

 同じ斤量増でも何キロ積まれるかによって評価は分かれるだろうが、2017年にはタツゴウゲキが小倉記念52キロ1着→新潟記念55キロ1着と3キロ増を克服したケースもあり、ハンデを勢いが上回ることもある。

 今年の登録馬ではアリスヴェリテ(マーメイドS50キロ1着→今回53キロ)とレッドラディエンス(七夕賞57キロ1着→今回58.5キロ)。前者は牝馬重賞から来たので評価が難しいが、この2頭については「敢えてハンデは気にしない」と考え、積極的に評価したい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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