斤量増の2頭は積極的に評価したい
新潟記念はハンデGIIIだが、例年七夕賞などから来てハンデGIII→ハンデGIIIという使い方になることも多い。
過去10年の新潟記念における前走GIII組は[5-5-7-77]の94頭。そのうち70頭がハンデGIIIから来た馬で、[5-4-6-55]という成績になっている。
前走がハンデGIIIで今回斤量増というのは、基本的には前走で1着か2着してきた馬。今回ハンデが重くなっても大丈夫か…と心配されることが多いが、この数字を見ると成績が悪いということはなく、ハンデで人気が落ちるぶん回収率も高くなっている。
逆に今回減というのは近況不振が続いていることになり、基本的には買えない。上の表では1頭3着馬がいるが、これは3歳時のフェーングロッテンで、ラジオNIKKEI賞を勝っての参戦。3歳限定戦と古馬戦の違いによって斤量減の形になっていただけだった。
同じ斤量増でも何キロ積まれるかによって評価は分かれるだろうが、2017年にはタツゴウゲキが小倉記念52キロ1着→新潟記念55キロ1着と3キロ増を克服したケースもあり、ハンデを勢いが上回ることもある。
今年の登録馬ではアリスヴェリテ(マーメイドS50キロ1着→今回53キロ)とレッドラディエンス(七夕賞57キロ1着→今回58.5キロ)。前者は牝馬重賞から来たので評価が難しいが、この2頭については「敢えてハンデは気にしない」と考え、積極的に評価したい。