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【新潟記念予想】今年のカギは牝馬か ハンデに恵まれた実績上位馬ライトバック

  • 2024年08月30日(金) 18時00分

エーデルブルーメ・アリスヴェリテらも参戦


 牝馬の扱いがポイントになりそうな今年の新潟記念、人気も3歳牝馬ライトバックだろうか。

 そのライトバックは桜花賞もオークスも3着だったので実績がハンデに響いていない印象。対牡馬のオープンがはじめてのうえに古馬との対戦も初めてとなるが、このハンデはなにより魅力だ。

 レッドラディエンスは七夕賞を勝っての参戦。当然ハンデは増えるわけで+1.5キロとなるが、勝っての1.5キロは2キロのところをおまけしてもらっている感じで、過去の同種事例も悪くない結果を出している。上がりが極端に速くなると対応できるか分からないので、前走のような差し構えではなく、ある程度位置を取ったほうがよいかもしれない。

 キングズパレスは七夕賞2着からのハンデ据え置き。勝ち切れないが安定した競馬を続けており、差し馬だが全くの不発がない。季節の違う馬場だが新潟大賞典でも勝ち馬が逃げ切る競馬で4角7番手からタイム差なしの2着しており、ハンデGIIIなら常にチャンスはある。

 エーデルブルーメはマーメイドS2着からの参戦。この馬で思い出したいのは22年10月の松浜特別。超スローから極限的な上がり勝負になったが、差し馬勢と同じ上がりを使って道中3番手から着差をつけて勝った。今回も超スローになるとアドバンテージを持つようになる。

 セレシオンは新潟1、2、1、3着。前走は33秒1の上がりを使っても届かなかったが、今回はそもそも12頭立てなので後ろになりすぎることはない。差し・追い込みのシナリオで馬券を買うなら中心視してもよい馬だろう。

 アリスヴェリテは逃げ切りでの連勝。ただ新潟記念は逃げ粘りが少ないし、さすがに今回は警戒されるだろう。だからといって自分のスタイルを曲げるわけにはいかないし、強気の逃げでいくしかない。

 シンリョクカは成績だけを見ると厳しいが、成長の余地を残す血統だし、距離も1800mより2000mのほうがよい。ただ速い上がりは使えないので、出番はここではなく秋競馬になってからかもしれない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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