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【セントウルS予想】穴にはならないが頼れる格上組

  • 2024年09月03日(火) 12時00分

高頻度で馬券に絡むグループは?


 セントウルSはサマースプリントシリーズの最終戦なので、当然のことながら前走で同シリーズに出走していた馬が多く登録してくる。

 最終的に出走した馬でいうと、過去10年・のべ148頭のセントウルS出走馬のうち、前走でサマースプリントシリーズの各競走を走っていた馬は83頭で、全体の約56%にあたる。セントウルSにおける着度数は[4-7-5-67]で、馬券に絡んだ馬の半分強を占めているから、56%という数字と比べても計算は合う。

 では、もっと高頻度で馬券に絡むグループはあるか。

 それは前走GI組である。過去10年のセントウルSにおける前走GI組は20頭で、全体の約13.5%。着度数は[4-2-2-12]なので、馬券に絡んだ馬のべ30頭のうち8頭、約26.7%を占めるということになる。さすがGI組だ。

 ただ、この組は穴にはならない。馬券に絡んだ8頭はすべてセントウルSで3番人気以内。3番人気以内だった馬は[4-2-2-4]、4番人気以下だった馬は[0-0-0-8]とはっきりしている。

 今年登録している前走GI組はママコチャ、テンハッピーローズ、ダノンスコーピオンの3頭。この中で3番人気以内に入る可能性が高いのはママコチャだろう。

 格上タイプほどここは叩き台に見える面があり、使われているサマースプリントシリーズ組と比べて不安を感じる人もいるかもしれないが、過去の傾向としては格を信じたほうがよいということになる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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