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【セントウルS予想】格上組VS勢いある上がり馬 不安点少なく信頼できる馬とは

  • 2024年09月06日(金) 18時00分

ママコチャらGI馬の取捨は?


 セントウルSは休み明けの格上組と、サマースプリントシリーズを好走してきた上がり馬という構図になることが多い年。今年もそれに近い形になった。

 格上タイプの代表はママコチャだろうか。高松宮記念は重馬場なのでノーカウントでよいと思うが、牡馬だと59キロに相当する57キロと休み明けが問題。能力的に切ることはできない馬だが、馬券の中心にはせず様子を見たい面もある。

 GI馬ということではテンハッピーローズとダノンスコーピオンもいるが、やはり1200mは専門家のほうが買いやすい面もある。テンハッピーローズはデビュー戦以来の1200mだと位置的にも置かれるだろうし、買う場合も3連単の3着付けとか、そういう形が良いのではないだろうか。

 ダノンスコーピオンは折り合いのことを考えないでよいという点と、ロードカナロアがこのコースで好成績という点で面白いが、これも道中位置は問題になる。

 上がり馬タイプではやはりピューロマジック。3歳牝馬ということで斤量の絶対値が軽いのは有利。あとは京都・小倉からのコース替わりがどうかだが、本来の施行場である阪神よりは中京のほうがベターではないか。もともとこのレースは若い馬が高回収率だし、重視してよいと思う。

 アサカラキングは函館スプリントS1番人気9着からの参戦。こういう「前走上位人気で負けてきた馬」はセントウルSでの復活がたまにある。どこまで人気落ちするかを見たいが、今回はピューロマジックと脚質的にバッティングするところが問題だ。逆にこちらが逃げてピューロマジックが不本意な競馬になるというシナリオで穴を狙う手はある。

 ヨシノイースターは北九州記念2着からの参戦。昨年のCBC賞で大敗しているので中京替わりがどうなのかは微妙だが、逃げ争いの後ろに位置してひょっこり抜け出す、というような展開が味方しての勝ち負けはありうる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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