スマートフォン版へ

【話題満載!】韓国回顧にカムニャック、WASJ“全力ダッシュ”の爆笑必至の舞台裏も!【月刊 川田将雅】

  • 2024年09月12日(木) 18時43分
“VOICE”

▲川田将雅騎手が韓国遠征&8月の競馬を振り返り(撮影:福井麻衣子)


先日、コリアスプリントとコリアカップに騎乗した川田騎手。今回は勝利を挙げた韓国遠征に加え、8月の夏競馬も振り返ります。

2歳戦ではカムニャックをはじめ、友道康夫厩舎の管理馬で複数勝利。調教から感じるトップステーブルの凄さを解説します。 さらに表彰式のパフォーマンスが印象的だったWASJの裏話も! SNSで話題の“全力ダッシュ”は横山典弘騎手や坂井瑠星騎手の発言からだったそうで...?

(取材・構成=不破由妃子)

川田騎手がコリアカップで感じた2つの想い


──韓国遠征、お疲れさまでした。土曜日のメイン(エニフS・エンペラーワケア1着)に乗ったあと、その足で韓国に飛んだのですか?

川田 そうです。隣国で近いとはいえ国際線なので、チェックインが2時間前。本当に時間がなくて、レース前から持って行く荷物を調整ルームのロビーに置いといて、レース後、大急ぎで競馬場を出ました。飛行機に乗っている時間自体は短いですけど、チェックインやイミグレーション(入国審査や出入国管理)に掛かる時間はほかの国に行くときと一緒ですからね。国内移動とはわけが違うので、日曜日のレースのあとは、さすがにぐったりでした。

──コリアスプリントでは、見事に連覇をはたして。リメイクは本当に大した馬ですね。

川田 メンバー的に勝って当たり前の存在だったとはいえ、ちゃんとした走りをしてくれました。無事にコリアスプリントを終えることができたので、今後はアメリカ(11月2日・BCスプリント)への準備が始まります。ウィルソンテソーロも精一杯頑張ってくれました(コリアカップ2着)。ウィルソンは、どこの国でもどこの競馬場でも、持てる力を全力で発揮してくれる。コリアカップは勝ったクラウンプライドが強かったです。

“VOICE”

▲今年もコリアスプリントを快勝した相棒リメイク(撮影:岡田友貴)


──去年は10馬身差、今年も5馬身差の圧勝でしたからね。

川田 クラウンプライドは、昨年のコリアカップを勝ったあとから状態がなかなかよくならない時間が長く続いてしまって。この馬本来の走りができないレースが続いてしまいましたが、前走のマーキュリーCの追い切りに乗ったときに状態が戻りつつあるのを実感していたんです。レースは僕の身体のトラブルで乗ることができませんでしたが、マーキュリーCで久しぶりにある程度の走りができ、勝ち切ることができた。

 そして今回、さらにいい走りをして、コリアカップを連覇した。馬の苦しみもスタッフの苦しみも僕なりに近くで見てきましたので、復活したことは本当に喜ばしいことですし、よかったなぁと心から思います。ただ今回、僕自身はウィルソンに乗ってクラウンに負けてしまった。そこに関しては、非常に強い悔しさがある。両方の思いがあるのが正直な気持ちです。

川田騎手から見た友道厩舎「一番のポイントは全く焦らないところ」


──ですよね。さて、今回はこの夏に出会った2歳馬のお話も。将来性を感じさせる2歳馬たちが川田さんの手で続々と勝ち上がりましたが、なかでも感触をお聞きしたいのがカムニャック(牝2・友道康夫厩舎)。追い切りの段階から高い素質を感じていたそうですね。

川田 1週前の追い切りで初めて乗りましたが、一歩目からして「ああ、いい馬だね」という馬です。その時点で「これは楽しみな馬だな」と。もう少し教えたいことがあったのと、変化と成長を見たかったこともあって、当週の追い切りも乗って。

──川田さんが2週続けて追い切りに乗るのは珍しいので、これは期待の1頭に違いないと勝手に推測していました。

川田 カムニャックに関しては

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1985年10月15日、佐賀県生まれ。曾祖父、祖父、父、伯父が調教師という競馬一家。2004年にデビュー。同期は藤岡佑介、津村明秀、吉田隼人ら。2008年にキャプテントゥーレで皐月賞を勝利し、GI及びクラシック競走初制覇を飾る。2016年にマカヒキで日本ダービーを勝利し、ダービージョッキーとなると共に史上8人目のクラシック競走完全制覇を達成。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング