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【ローズS予想】春GI出走組VS前走条件戦組 GI組筆頭レガレイラの評価は

  • 2024年09月13日(金) 18時00分

前走1勝クラス組に配当妙味あり?


 春GIに出ていた馬VS前走条件戦組という構図になることが多いローズS。今年もその形になったが、GI組だけで決まる感じでもなく、1勝クラス組が配当を伸ばす可能性はある。

 GI組の筆頭はレガレイラ。牡馬相手にあれだけ戦えれば、牝馬戦ではやはり一枚上だろう。ただ、秋華賞ぶっつけがスタンダードになった昨今において敢えてプレップを使ってきたことは少し気になる。エリザベス女王杯などを考えると今回は余裕を残しているはず。また脚質的にも差し遅れはありそうなので、1着と決め打たずに馬券を組み立てたい。

 クイーンズウォークはマイルで重賞を勝っているが、中距離のほうが良い可能性はある。この距離ならばある程度位置もとれると思うので、道中の位置の差でレガレイラに先着することを狙いたいところだ。

 他に前走オークス組からは11、13、16着が出走するが、ローズSで上位人気にならない前走GI組というのは過去あまり馬券になっていない。それよりは1勝クラス組を検討すべきだろう。

 ただこの1勝クラス組、特別勝ちとか牡馬相手に勝ってきたとか、格上に見える要素が実はそうでもなかったりする。

 人気になるのはカニキュルあたりだろうが、フラワーC6着・フローラS3着というのは先述した2頭とは格の面で開きがある。その間の部分に誰かが入ってくることも考えなくてはならない。

 一見地味に見える平場の牝馬限定を勝ってきたチェレスタもオーロラエックスも侮れない。特にオーロラエックスは2戦2勝だし、晩成傾向のサトノダイヤモンド産駒というのも良い。

 あと1頭、前走1勝クラス組から挙げるとするならフレミングフープだが、過剰人気になりやすい馬なのでオッズ次第。溜めて弾けさせる競馬が良いのだろうが、そうするとレガレイラと真っ向勝負になる。そう考えると、前へ行って展開の紛れを待てる馬のほうが良いように思うし、先述のチェレスタもオーロラエックスにも先行という選択肢もある。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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