スマートフォン版へ

【神戸新聞杯予想】1頭は馬券に絡んできた日本ダービー組

  • 2024年09月17日(火) 12時00分

日本ダービー組の軽視は禁物


 セントライト記念は前走ダービー組の1、2、3着に終わった。そして今週行われる神戸新聞杯は、もともとさらにダービー組の強いレースである。

 2014〜23年の10年間でいうと、セントライト記念における前走ダービー組は[5-7-5-22]。それに対して神戸新聞杯における前走ダービー組は[9-6-3-30]。ダービーにおける関西馬が強く、菊花賞前にプレップレースを使う場合は神戸新聞杯のほうを選びがち、といったことが影響していそうだ。

 菊花賞が10月に移ってセントライト記念と神戸新聞杯が最終プレップになった2000年以降2023年までで見ても、セントライト記念における前走ダービー組は[10-11-8-40]、神戸新聞杯のほうは[20-14-8-65]だから、やはり神戸新聞杯のほうが「前走ダービー組を買わないとはじまらないレース」と言える。

 今年の神戸新聞杯に登録してきた前走ダービー組は、当時の10、15、16、17着馬と、出走取消だったメイショウタバル。ダービー上位馬がいないので注目も薄くなりそうだが、軽視しすぎることは危険だ。

 なにしろ2000年以降の24回で、前走ダービー組が神戸新聞杯の馬券に絡まなかったことは一度もない。さらに24回のうち20回はダービー組が勝っている。勝たなかった4回のうち3回はダービー組が2着。つまりダービー組が連対しなかったことは1回しかない(2001年)。

 ダービー組が1〜3着を独占したことも1回しかない(2005年)ので今年のセントライト記念のようなパターンを狙うのは危険だが、3連単のフォーメーションでいうと

「ダービー組→他のダービー組←→ダービー以外組」押さえで
「ダービー組→ダービー以外組→ダービー以外組」くらいがちょうどよいのではないだろうか。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング