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【オールカマー予想】「馬券的にはおもしろい」前走GI上位馬不在の一戦 “期待の”注目馬とは

  • 2024年09月20日(金) 18時00分

人気想定のレーベンスティールの評価は…?


 前走GI上位馬の出走はなかった今年のオールカマー。ただそのぶん馬券的には面白くなった面もある。

 人気の中心はレーベンスティールだろう。前走のエプソムC勝ちだけでなく、今回と同じコースのセントライト記念勝ちがあるのは魅力。ただ3カ月とはいえ休み明けが良いタイプではなく、また位置取りが後ろになりすぎるといまの馬場では差し遅れの危険もある。馬券外になる形は考えづらいが、1着決め打ちにはしたくないというのが個人的な考えだ。

 ステラヴェローチェは札幌記念3着からの参戦。GII組は前走着順がそのまま参考になるのがオールカマーで、前走の結果はかなりの強調材料。年齢的にパフォーマンスをいきなり上げることはないだろうが、堅実に走ってきそうだ。

 個人的に期待しているのがサヴォーナ。重めのハンデで夏のGIIIを使い、惜敗してオールカマーというのは良いパターン。GIでも一定の着差には入っているし、乗り替わりで新しい面が出ればさらに面白い。

 ハンデGIIIから斤量減というのはフェーングロッテンとリカンカブールも同じ。ただ近況を考えると、これらは3連単の3着候補までというところか。

 サリエラは厩舎とノーザンファームが春に長距離にこだわったことをどう解釈するか。根拠があってのことだと逆に中距離の一線級では割り引かないといけないし、そこまでの話でないのならあっさり復活することもありうる。休み明けとはいえキャリアではじめて超のつく大敗をした直後のレースでもあるし、いずれにしても軸ではない形で様子を見たいところだ。

 キラーアビリティは前走で強気な番組選択が仇になってしまった形だが、GIIIだと斤量を背負うので仕方ない面がある。昨年も大阪杯で大敗し、その次走が新潟大賞典で59キロを背負い5着。今回のメンバーもばりばりのGIIレベルという感じではないし、上位人気馬のどれかが崩れてきたときにはぎりぎり馬券圏内があってもおかしくない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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