連覇を狙うママコチャに期待も注目馬多数

　既成勢力と新興勢力のどちらが強いか分からないうえ、雨がどの程度降って馬場にどこまで影響があるか分からないという、難しいスプリンターズS。穴党にも出番がありそうだ。

　ママコチャは連覇を狙う。最近は2年連続でスプリンターズSを好走する馬が減っているが、本馬の場合は前走でセントウルS2着もしているので力が落ちているということはないだろう。位置取りのセンスを今年も生かしたいところ。馬場は、あまり雨の影響が残るようだとプラスではない。

　マッドクールはチェアマンズスプリントプライズ11着からの休み明けだが、ポン駆けがきく馬だし過去2回の大敗後はともに連対している。良でも十分戦えるが重馬場2戦2勝の馬だけに、雨は降ったほうがよい。

　ナムラクレアはキーンランドCで5着と珍しく1200m戦で馬券の対象から外れた。一般的にはキーンランドCの馬券外からだとスプリンターズSでは厳しいが、この馬はGI好走歴が豊富なので見限れない。今までは前哨戦の走り本番でトーンダウンしていたので、逆になることを期待したい。

　トウシンマカオはセントウルSを勝っての参戦。春にはオーシャンSを勝っているが、このレースもスプリンターズSに結びつきやすい。問題は脚質と展開。先行タイプの強い馬が多いだけに、あまり離されずに進めたいところ。前走溜めてハジけたからといって、控えすぎないほうがいい。

　サトノレーヴは重賞連勝の勢いで参戦。その前には春雷Sでこのコースもこなしている。ただ、GIで勝ち負けするためにはもう少しタイムのレベルを上げる必要もある。連勝馬は人気になりやすいので、黙って本命というよりはオッズと相談したいところだ。

　香港からの2頭は先週までの馬場だと無印でよいと思っていたのだが、雨が降ると全くの無印にはしづらい。ただ香港で最強クラスの馬というわけではないし、ビクターザウィナーが高松宮記念で3着しているからといって恐れすぎる必要はない。買うなら2頭とも3着候補としてか。今回は向こうのシーズンとしては始まったばかりで、仕上げも全開というわけではないと思う。

　オオバンブルマイはキーンランドCで素晴らしい追い込みを見せたが、いまの中山だと極端な追い込みはきかないかもしれない。雨で傾向が変わるかどうかだろう。

　見直したいのはルガル。高松宮記念は重馬場の影響もあったはずで、同じ雨でも今回はそこまで渋らないはずだ。